Chapter T:to the beginning
第04話:そして始まりへ
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翌日。ラインハルト達は今後の方針を決めるための作戦会議を行っていた。
最終目標はダンジョン攻略であるが、現状として先へ進めないので、暫くは手分けしてダンジョンへ潜り、生活費を稼ぎつつ90層以降への道を探すこと。
また、有望な人材を探し育成を行う事。神の恩恵を授かった冒険者がいなければ先へは進めない等といった条件が発生した時の為の措置で、基本的にはエレオノーレが育成を行うのが一番だろう。ただし、有望な人材で無ければ無理して育成する手間をかける必要は無い。
とりあえずは拠点を探し、ダンジョンに潜り、優秀な人材を育てる。それ以外の時間は各自自由という事で落ち着いた。
???
ラインハルト達がこの世界にきてから早くも一年が経過した。
相変わらず90層以降へ進む道は見つからず、金ばかりが溜まっていく一方である。
拠点も建設済みで、基本的に装備や武器は買わないので金の使い道が無い。
先日などは此方から金を出して『豊饒の女主人』にラインハルト達専用の個室が増設されたほどだ。
そして、ラインハルトはというとオラリオの街をほぼ毎日散策していた。
ローブを被っているので人目にはつかないようにしている。
何故こんなことを行っているかというと、人材探しである。そう、要は主人公を探していた。他の団員たちは彼の様相を知ら無いし、仮に探させたとして訝しまれる可能性がある。そして何より、自分が関係ないファミリアへ入ってしまう可能性を潰すためにも早期発見が望ましかった。
そして、今日。
ラインハルトの視界に一つの『白』が映りこむ。
遂にだ。一年待った。
ここからだ。ここからまたダンジョン攻略が始まるのだ。
ラインハルトは逸る気持ちを抑え、厳かにその『白』に声をかける。
「卿よ、『英雄』に成りたくはないかね?」
この瞬間、後世に語り継がれることになる『ダンジョン攻略記』が幕を開けた。
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