Chapter T:to the beginning
第04話:そして始まりへ
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ンジョンで活動出来る事が最優先であり、それが為されるのであればその程度の出費は痛くないのだよ。」
「そう。それじゃあもう一つ条件を追加していいかしら?」
「【ファミリア】に所属する事以外なら構わんが?」
「分かっているわ。ラインハルト、貴方が三日に一度でいいから此処に顔を出して頂戴。勿論ダンジョンに遠征に行っている間は来なくても構わないけど。」
それが出来ないのであれば契約は出来ない、というフレイヤの意図が読み取れたラインハルトは二つ返事で了承した。
「ふふ、なら私から言う事は何も無いわ。女神との契約、ちゃんと守らないとダメよ?」
「勿論だとも。」
そして示し合わせたかのようにグラスを合わせ、互いに葡萄酒を煽る。
ここに、黒円卓と【フレイヤ・ファミリア】の契約が結ばれたのだった。
???
バベルを後にした黒円卓一行は、オラリオのメインストリートを歩いていた。
「もー、ベイったら張り切りすぎよー。私お腹空いたわー」
「しゃーねーだろ。久々に骨のある奴だったんだからよ」
時刻は既に日付けを跨ごうかという時間帯。何故このような時間になってしまったかというと、ひとえにベイが【フレイヤ・ファミリア】の一級冒険者達を相手にした後にテンションがハイになってしまったからだ。
監督役のエレオノーレが再三言い聞かせて漸く終わったときにはフレイヤの元を訪れてから4時間後だったというのだから恐れ入る。
「下手に加減して遊ぶからだ。我々の品位を下げるような事は控えろ、ベイ」
「まあまあ、良いじゃないエレオノーレ。適度に発散させた方が静かでいいわ。」
「そういうこった。それに換金にかなり時間かかっただろ。そんなにお前らの時間をとった訳じゃねぇ」
フレイヤとの契約に基づいて早速今回のダンジョン遠征で入手した魔石をギルドを通して換金してもらったのだ。ギルドは最低価格での換金なのでフレイヤがいつも取引している商業系ファミリアや商人と取引する方が良いと言っていたが、手っ取り早く金が必要だったためにギルドで換金をしてもらったのだ。
そしてギルドでの換金額、しめて[4億3200万ヴァリス]。それから3割にあたる[1億2960万ヴァリス]を【フレイヤ・ファミリア】に納金し、手元に残ったのは[3億240万ヴァリス]。
ギルド職員はおろか、フレイヤの顔も引き攣って事からどれだけやらかしたのかは察して欲しい。
何故こんな額になったかというと、階層主クラスの巨大な魔石が大量にあった事と、普段は【フレイヤ・ファミリア】や【ロキ・ファミリア】しか入手できない様な40〜50階層周辺で入手可能な怪物の宝が沢山あった事だ。
あまりにも金額が大きすぎて持ち歩けない程だったので、各自[
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