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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第44話
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エリスは戸惑いの表情で呟いた。
「……恐らくパトリックが連れ去られるのを知って、パトリックの為にも自分を連れて行くように申し出たのかもしれないな……―――ミヒュトさん、ちなみにトリスタにいる兵士達を殺したのは誰かわかりますか?」
エリスの疑問に答えたリィンは真剣な表情でミヒュトを見つめて尋ねた。
「ああ。トヴァルの情報にあった連中――――”結社”の”鉄機隊”の連中の仕業だ。」
「え…………」
「”鉄機隊”だと!?」
「ハアッ!?確か連中はメンフィルに降ったはずでしょう!?」
「サンドロッド卿は彼女達のこの行動についてご存知なのでしょうか……?」
「サンドロッド卿からそんな話は聞いていないけど……もしかして彼女達の独断なのかな……?」
「……それで”鉄機隊”はその後どこに行ったの?」
予想外の存在が現れ、貴族連合軍の兵士達を殺した事にリィン達がそれぞれ驚いたり、信じられない思いでいる中フィーは真剣な表情で尋ねた。
「学院の方に向かって行った。奴等が何を考えているのかわからねぇが……油断するなよ。」
「はい!みんな、万全の態勢で士官学院に突入するぞ!」
「おおっ!!」
その後準備を整え、仲間達に”鉄機隊”の存在を通信で知らせたリィン達は士官学院の前で立ち止まってトールズ士官学院を見つめた。
「トールズ士官学院……俺達Z組も、ここから始まったんだよな。」
トールズ士官学院を見上げたリィン達はそれぞれ士官学院での思い出を振り返った。
「オズボーン宰相が狙撃され、帝都が占領されたあの日から2ヶ月って所ね。」
「まだ2ヶ月しかたっていないのだな……」
「……何だかずいぶんと遠いところまで来た気がするね。」
サラ教官やラウラ、フィーはそれぞれ士官学院を見上げて物思いにふけった。
「士官学院を―――俺達Z組の始まりの場所を。何としても、俺達の手で掴みとってみせるぞ!」
「行こうっ、みんな!」
「はいっ!!」
リィンとトワの号令に答えたA班の面々はトールズ士官学院に突入した!
〜トールズ士官学院〜
「待っていましたわよ――――”有角の若獅子達”。」
「あ……!」
士官学院に突入したリィン達は正面門の前で立ち塞がっているデュバリィに気付いた。
「”鉄機隊”の”神速のデュバリィ”……!」
「……どうやら士官学院にいた兵士達もそっちが殲滅したみたいだね。」
デュバリィを見たラウラは目を見開き、フィーは一か所に固められてある兵士達の死体に視線を向けた後デュバリィに視線を向けた。
「ええ。それと”旧校舎”と”裏門”の方も対策をとらせていただき
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