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Muv-Luv Alternative 士魂の征く道
外伝 漆黒の修羅(終)
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て突き進むのみ。その時後悔しないように己は弱い俺と決別する。
やがて訪れるその時まで――己は一つでも多くの希望をすくい上げる機械に徹しよう。己の正義の無い己はその正義に沿うことしか出来ない。
それが生き地獄だと理解はしている……きっと、その日々は己に安らぎを与えてはくれないだろう。幾つもの功罪を残すことになるだろう。
だが、それでも明けない夜は無い。何時の日か、きっとその日々は終わる日が来る。
――――ならば、その日までは……この身は修羅となろう。
彼女の願い………己は勝たねばならない。己は心を剣として、この人生という闘いを完遂する……!!
だが―――その前に、けじめを付けなくてはならない。
「甲斐、聞いているかもしれんが俺は本国に…日本に戻る。生きていればまた、逢おう」
「ああ、死ぬなよ戦友。」
「お前こそな、戦友。」
白と黒の衛士は別れを告げる。何時の日か戦場で轡を並べることがあれば、と残して。
そして、これを機に青年は修羅へと変わり、その日々の中で己を研磨してゆく。
それが研磨という磨り減らす行為であることは彼自身も分かっていながら―――ただ一つの希望と誓いを胸に修羅道を疾走するしかなかったのだった。
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