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Muv-Luv Alternative 士魂の征く道
外伝 漆黒の修羅(終)
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 謝るな、謝らねばならないのは俺のほうだ。俺は、お前を愛せなかった。
 お前の人生をぐちゃぐちゃにして、こんな―――こんな終わりしかないのか。

「でも、こんな事。貴方にしか頼めない。それに―――助からなくても私が生きていたら、私を捨てられないでしょ。私は、自分じゃ……もう終わらせれないから。」

 ああ、助けられないのなら……せめて安らかに。
 それが守ると決めておきながら守れなかった俺の責任で罪なのか。

「―――もう一つお願い。諦めないで、いつか……いつの日か君を救う人と絶対に出会える。それまで生きることを諦めないで。
 ……生きることも戦いなんだ、私の大好きな人は勝ちを捨てたりしないよね。」
「なかなか、難しいことを言うな。―――まぁ、頑張ってみるよ。」
「うん……」

 腕が、動く。拳銃を握っていた。
 そして、ゆいの胸の上に銃口を突き付けていた―――それが自分の意志かどうかよくわからない。
 体がまるでロボットになったように動いている。

 致命傷を負っている、それが何だ。……せめて、幕引きだけは己の手で、終わりまで奴らに奪われて堪るか。

「ありがとう忠亮……ほんとうに貴方に似合う名前。私は、まっすぐに自分と向き合う君が―――ほんとうに大好きだった。」

 忠亮、その名の意味は―――穢れなき光、心の中のまこと。
 心の誠実と信念を追及する者の名だった。

「……俺は、お前に何もしてやれなかった。」

「ううん、そんなことないよ。大切なものいっぱいもらったから。………うん、でも最期にいいかな。」
「なんだ?」

「――――」
「なんだ、そんなことで良いのか―――」












『――――――終わったか、柾。』
「大隊長……お時間頂き感謝します。」

 管制ユニットから這い出てきた青年、その強化装備は返り血でどっぷりと濡れている。
 色と温度を失った瞳のまま、彼は強化外骨格を装着すると自機へと跳ぶ。


『わかっていると思うが時間はさして無いぞ。』
「此度の報恩、私が血路を開きます。」

 強化外骨格が瑞鶴の胸部へと収まり変形、操縦席へと形態を変化させ管制ユニットとドッキングしつつコックピットハッチが閉まる。

『征木、分かっているな。あの者を意思を無下にし鬼籍にいるつもりの者などに一番槍の栄誉をやるわけないぞ。』
「ええ、それは百も承知。私は―――今無性に、奴等をぶち殺したくて堪らない……!ただそれだけなのです。」

 腸が燃えるように熱い、心臓が耳元にあるかのように拍動が煩い。
 意識が灼ける、思考が凍えつくす。一秒でも早く、一匹でも多く―――殺せ!と血流が、神経が、臓物が……体の最奥の何かから殺意が溢れてきて
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