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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第525話】
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を取り押さえるヒルト――じゃじゃ馬の様に暴れる女は、今まで通らなかった攻撃がじたばたすることによって微々たる量のシールドダメージを与えていた。
「甘くても構わない! 俺は……ただ学園を守りたいだけだ。 君を傷付けたい訳じゃない!!」
「……!?」
その言葉に、暴れるのを止めた女――バイザーで隠れた表情は、ヒルトでも伺うことは出来なかった。
だが、ヒルトに敵わないという事実と、ヒルトの傷付けたくないという想いを知り、力無くその場に座り込み、戦意を失う。
軍人として失格――そんな思いが過る中、ヒルトは手を差し伸べる。
「……出会いは最悪でも、俺は君とは分かり合えるって感じた。 ……戦いを通じて分かりあうっていったらおかしいかもしれないがな」
「………………」
有坂ヒルトのそんな言葉に、何故か心の靄が晴れていく気分だった。
名前がなく、居場所も無い――だけど、この男なら私の居場所を作ってくれるのでは――何故かそう思う自分がいた。
「……私の負けだ。 ……君の好きにするといい」
「……そっか。 ……悪いようにはしない。 その身柄は一応織斑先生に預ける。 それでいいか?」
「……わかった」
そう言ってISを解除した女――エメラルドグリーンの長髪が下ろされ、ヒルトと同じ様な真っ赤な瞳に、割と童顔な顔。
スタイルも俗に言うトランジスターグラマーと呼ばれる体型だった、出るところは出て引っ込むところは引っ込む。
そして年齢もヒルトと同い年ぐらいにしか見えなかった。
「……拘束はしないのか」
「する気はないな」
「逃げるかもしれないぞ?」
「……逃げるつもりなら、何も言わずに逃げてるよ。 ……だが君は逃げてない、その事実が今目の前示してるじゃないか」
「………………」
面白い男だと思った女は僅かに微笑を溢す。
それから暫くしてその身柄は織斑先生に預けるため、ヒルト達はオペレーションルームへと向かった。
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