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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第524話】
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れてしまった事実に、班長は悪夢を見ている様だった。

 着ているパワードスーツ擬きの力なのか――そんな考えが過るも答えは出ない。

 今回の目標である無人機の残骸の回収すらままならず、部隊を無力化、全滅させられた班長は敵わないと思いながらも銃口を向けた――だが、その瞬間、班長の眉間に当たるプラスチックの弾丸。

 最後の一人であった班長も倒れ、有坂陽人は拳銃の弾装を装填し、全員の息があるかどうかの確認をすると――。


『……本来なら不法侵入してきたお前たちの命が奪われても仕方ない状況なんだぜ? ……命があっただけでも有り難く思うんだな。 ――とはいえ、国に帰ったとしてもお前らに居場所は無いかもしれないがな』


 気絶した兵士達の装備――軍服を含めた全てを没収し、真っ裸にして全ての兵士の親指を針金で縛り上げる――そして、足を用意していたロープで縛り、完全に無力化した。

 気絶し、裸のままの情けない姿の兵士達を一瞥しつつ有坂陽人はごちる。


『……確かそろそろ、予定では空母が来るはずだったな。 …………』


 回収した装備を、防御シャッターの閉じていなかった窓から全てを投げ捨て、侵入してきた経路に何も仕掛けられていないかを入念に調べる有坂陽人、仕掛けられていたモーションセンサー類を解除しながら学園の安全を確保していった。
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