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101番目の舶ィ語
第十六話。二人の魔女
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れる……あの予兆はそれが原因なのか?」

「ご名答。『ノストラダムスの大予言(アンゴルモア・プロフィット)』は、そりゃ大予言ってくらいだからな。復活すらも予言されてしまっているわけよ。んで、一度目覚めてしまったらやっぱりまた世界を滅ぼそうとするわけさ。なんせロアだからな? 噂通りの行動をとる。まあ、大抵の『主人公』はまた殺されるんじゃないかな」

「え、えっと……理亜ちゃんの『千の夜話(アルフ・ライラ)』は……?」

話を聞いていた音央が縋るような表情を浮かべて、アリサに尋ねる。

「それだけでは無理だな。なんせ奴は『大予言』だからな。一度噂されただけで復活してしまう。奴の『予言』は世界規模で広まってるからな、噂が尽きることはない。つまり、奴は死なない(・・・・)のだ!」

「はい、ジャンヌさんの言う通り、私のロアの能力でも完全に消すことは出来ないかもしれません。『ノストラダムスの大予言(アンゴルモア・プロフィット)』は様々な憶測が飛び交い、人々が実に様々な姿形を描いた『人類が築いたロア』です。その対抗神話は……『その後、世界はやっぱり滅んでいなかった』というものかしかありません。そして、それであっても人々はまだ『予言』を信じて広め続けるのです。それが『ノストラダムスの大予言(アンゴルモア・プロフィット)』の能力の中で最も恐ろしいもの『 破滅の日(ドゥームデイ)』です」

対抗神話でさえ、覆す予言。
その予言を無くすには、それこそ、人類が滅びるとかしない限り、消えないのかもしれないな。

「そ、そんなのどうやって……?」

音央が声を震わせながら尋ねる。

「どうやっても無理だったから、私らは頑張って噂を広めてだな。とあるロアの中で眠りについて貰ったわけよ。だけど、まあ寝てるだけだからな? もうすぐ目覚めてしまうわけだ。それが解るのが私の能力『終末の予兆(フィン・エスカトロジック)』さ」

それが本当なら、アリサも大概だなぁ、やっぱり。
世界の終末すらも予兆できる、そんな能力をアリサは持つのかよ。

「だから、そいつをなんとか出来る可能性のある『主人公』を探していたわけよ。
そして、見つけたのがお前さん達さ。『千夜一夜(シェラザード)』と『不可能を可能にする男(エネイブル)』。対抗神話や完璧な推理を覆す。理を破壊する存在のお前さん達ならなんとか出来るかもしれない……そう思っていたんだが」

思っていた?
過去形ってことは……つまり。

「だが、さっきの戦いを見て解った。お前さんには失望したぜ、エネイブル。
悪戯妖精(グレムリン)』ごときにその様じゃあ、『第ニの可能性』はない!
『第一の可能性』……『ノストラダムスの大予言(アンゴルモア・プロフィット)』を対抗神話で弱ら
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