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101番目の舶ィ語
第十六話。二人の魔女
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な……」

お説教気味に言ってきた。なので俺は役立ちそうな前半はともかく、後半は聞き流す。
ジャンヌのお説教を聞き流して、アリサと音央の会話を盗み聞きしていると。

「まさか『神隠し』を隠せるとは思わなかったぜ」

「う……」

音央は音央で、スナオちゃんに攫われ、アリサに『神隠し』みたいな目に遭わされ、かなりバツが悪そうな顔をしている。まあ、真の『神隠し』は鳴央ちゃんの方で、音央はどちらかというと単なる『妖精』っていう感じだからな。

「さて、本題に入るが……丁度、ラスボスの存在を明かしてたみたいだな?」

「はい。兄さんが殺されるであろうロアについて教えていました」

「うん、お兄ちゃんに『破滅』について、少し教えたところだよ」

理亜とかなめの言葉に頷いたアリサはそのまま、理亜の隣に立つと腕を組みながら偉そうな姿勢をしながら語り始めた。

「今聞いた通りだ、エネイブル。『ノストラダムスの大予言(アンゴルモア・プロフィット)』ってのは、こっちの世界、業界じゃあ神話や伝説より何倍もおっかない存在だったのさ。1999年には世界中にいた『ロア』が一丸となって戦った、なんてドリームバトルもあったくらいなんだぜ?」

そんなドリームバトルがあったのかよ??
元いた世界じゃ、何も起きないまま、普通に21世紀を迎えたっていうのに……。

「そして、とあるロアの中に封じることでようやくその脅威は去った。ま、その辺りはいずれ誰かから聞いておくれ。それなりに悲劇的でそれなりに格好いい話が、それなりな時間で語られるはずさ」

「もしかして……話すのが面倒なのか?」

「ああ、まあな。私が話さなくても、いずれ嫌でも聞くことになるからな、お前さんは。
一ついいことを教えてやるよ。『女難』の予兆が強く出てるぜ、お前さん?」

うわぁ、嫌だな。『魔女』であるアリサから言われると、本当に女難な出来事が起こりそうで不安しかないんだが……。『魔女』から告られるとか本物の占いっぽいな。いや、アリサ的にはこれも『予兆』なのかもしれないけどさ。というか、占いで思い出したけど。そういえば、昔、白雪がやった巫女占札で『キンちゃんはみんなの前からいなくなる』とか出たって言ってたが……アレ、当たったな。俺、死んで異世界に来ちゃったし。
あの時は笑い飛ばしたけど、『魔女(白雪)』の占いは本当に当たってるからなー。嫌だなー、こりゃあ、『女難』の予兆も当たるかもな。
というより、すでにこの状況が『女難』そのものっぽいし。
などと考えていた俺はふと思った疑問をアリサにした。

「ラスボスが『ノストラダムスの大予言(アンゴルモア・プロフィット)』なのは解った。それが封印されてることも。ということは、だ。そいつがもうすぐ復活して、俺が殺さ
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