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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第523話】
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な真似をする筈だと思い、その考えを捨てた。
「更識の言う通りだ。 現状この学園で戦える状況にあるのは有坂兄妹に飯山、それと――」
「俺、だけだな」
今まで黙っていた親父が名乗り出る、小さく頷いた織斑先生は。
「だが有坂姉妹と飯山にはシステム侵入者に集中してもらいたい。 ――となると残りは有坂親子になるのだが敵の戦力が不明な以上、更識、お前にも頼るしかない」
そう告げた織斑先生に、楯無さんは頷くと。
「ええ、任されましょう」
「……すまない、お前には厳しい防衛戦になるな」
「ご心配なく。 ヒルト君やお父上である陽人さん、そして――私はIS学園の生徒会長ですから」
そう告げ、微笑む楯無さんだが織斑先生の顔色は変わらなかった。
「……更識、お前のISも先日の一件でダメージを負っただろう。 身体もそうだ、まだ共に完全に回復しきっていないはずだ」
「……楯無さん」
心配する俺を見て僅かに微笑む楯無さん。
「大丈夫よヒルト君。 私は更識楯無。 こういう状況下での戦い方も、わかっていますから、織斑先生」
意志が強く、一歩も引きはしなかった。
織斑先生はそんな楯無さんを見て告げる。
「更識、任せた」
「ええ。 では先に先行します」
折り目正しく、お辞儀をしてオペレーションルームを出ていく楯無さん。
「有坂、すまないがお前にも頼らせてもらう。 ……戦力はわからないが、確実に四部隊に別れて来るはずだ。 その一方を任せたい――多分、人間を相手にすることになるだろう」
織斑先生の言葉に、衝撃を受ける。
これまでISに対してはあっても生身の人間と戦うことは無かったからだ。
下手をすれば、命を奪うかも――そう思う俺に対して親父は。
「ヒルト、そっちは俺が向かおう。 ……織斑先生、良いですね?」
「……わかりました。 ですが、有坂さん。 可能であれば無力化するに止めていただきたい」
「ワッハッハッ、可能な限りで良いなら。 ……じゃあちょっくら行ってくる」
親父もオペレーションルームを後にする、残された俺は――。
「……では有坂、既にカメラの映像で確認してある。 ……侵入してきたISの撃退をお願いする」
見せられた映像には二機の機影が映されていて、途中から別れて行動を開始する映像で途切れた。
「わかりました」
俺もそう告げ、オペレーションルームを出て駆け足で学園一階へと出る。
コア・ネットワークを通じて位置を特定――生徒を狙うのかはわからなかったが、そちらを優先して俺は走って向かった。
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