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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第522話】
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ものの、それも防御シャッターで遮られた。


「防御シャッター!? はあ!? 何で降りてんのよ!?」


 そんな鈴音の叫びに呼応するかのように、隔壁閉鎖するようにスライド式防壁が閉じていく。

 防壁が全て閉じ、漆黒の闇が突如訪れた事に辺り一帯からどよめきが聞こえてきた。

 ISを部分展開し、暗視モードに切り替える。


「……二秒経ったわ。 ねえ、シャルロット」

「うん。 わかってる。 緊急用の電源にも切り替わらないし、非常灯も点かない。 いくらなんでもおかしいよ」

「二人とも、静かに。 …………」


 周囲を見るも、シャルと鈴音の二人しか居なく、更にソナーを起動――怪しい音源もない。

 不穏な空気が流れる中、チャネル通信が届く。


『ヒルト、そっちの様子はどう?』

『二人は無事だ。 未来』

『此方も大丈夫。 美春ちゃん達も居るけど後は美冬ちゃんだけ……』

『……ちょっと通信切るぞ』


 未来との通信をきり、美冬へと繋げる。


『美冬、無事か?』

『う、うん。 ……く、暗いけど大丈夫。 二人も無事だよ』


 連絡がつき、俺はホッと一息つく。

 ――だが休まる時間は直ぐに終わりを告げ、遠くで爆発音が聞こえてきた。

 それと同時に割り込み回線(インターセプト・チャネル)が届く。


『専用機持ち全員に通達。 地下のオペレーションルームへ集合。 今から各自にマップを転送と同時に最短ルートの表示、そこに伴う防壁の解除パスワードを送る。 以上だ』


 織斑先生の強い言葉と共に送られてくる最短ルートのマップとパスワード。


「……ヒルト、これって」

「……間髪入れずに、お客さんが来たって事よね」

「……ああ」


 表情が険しくなる三人――表示されたルートに従い、専用機持ち全員指示通り地下のオペレーションルームへと向かった。
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