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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
外伝〜クロウの脱獄〜後篇
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どんな特徴だったんだ?」

ガルシアの話を聞いたノエルは驚き、真剣な表情で考え込んでいたロイドはガルシアに尋ねた。

「……銀髪で漆黒のコートで、頭にバンダナを巻いたガキだったな。得物は随分と珍しい物を使っていたぜ。」

「銀髪に漆黒のコート、頭にバンダナですか…………」

「何かごく最近に見た記憶がある特徴だよな……?」

「…………………」

ヨアヒムの協力者の特徴を聞いたティオとランディが考え込んでいる中、キーアは複雑そうな表情で黙り込んでいた。



「珍しい武器を使っていたって言っていたけど……どんな武器だったのかしら?」

「双刃剣―――ダブルセイバーだ。」

「ダブルセイバー…………暗黒時代に創られたという古の武器か。そう言えばミシェラムでエリゼと一騎打ちをした例のテロリストのリーダーもダブルセイバー使いだったよね?」

エリィの質問に答えたガルシアの話を聞いて何かに気付いたワジはロイド達に尋ねた。

「あ……じゃあガルシアさんと戦った人というのはまさか……!」

「”Z組”のバンダナ野郎か!」

「ああ……という事は彼が脱獄した可能性は高いな……ただ何故ヨアヒムと何の接点もない彼がヨアヒムと手を組んだのかがわからないな……―――とにかくまずは拘置所にいる悪魔達の掃討と拘置所で戦い続けている元国防軍の兵士達の救援が先だ。―――ガルシア、事情は課長たちから聞いている。俺達が来るまでの間悪魔達の掃討に手を貸してくれた事……感謝する。」

「フン、今回の件を盾に俺達の罪を軽くしてもらう為に手を貸してやっただけだ。礼を言われる筋合いはないぜ。」

ロイドに感謝の言葉を送られたガルシアは鼻を鳴らして答えた。



「という事は”ルバーチェ”の”減刑”の為に協力してくれたのですね。」

「局長達なら”特別措置”として減刑する可能性は高いだろうねぇ?」

「そうね……実際”リベールの異変”の時、クーデターを起こしたリシャール大佐を始めとした”情報部”がリベールの窮地に駆け付けてリベールを救援し、その事によって減刑されて釈放されたという例があるから、それを考えたら”ルバーチェ”の減刑もありえるでしょうね……」

「ううっ、微妙に複雑な気分です……」

「ったく、相変わらず図体のわりに抜け目がない野郎だな。」

ガルシアの答えを聞いたティオは目を丸くし、口元に笑みを浮かべて呟いたワジの推測を聞いたエリィとノエルは疲れた表情をし、ランディは呆れた表情で溜息を吐き

「―――それでも悪魔達の掃討に協力してくれた事は事実だ。―――ありがとう。ここからは俺達の仕事だ。今まで手伝って貰っておいて悪いとは思うけど、あんたがいる部屋まで同行してもらうぞ。」

「フン、好きにしな
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