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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
外伝〜クロウの脱獄〜中篇
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いんですから、行かないという選択肢はありえません。」

「当然あたしも元国防軍に所属していた者として、元国防軍である彼らを救う為にも行きます!」

「それに休憩なら十分取ったし、以前のヨアヒムの野郎のクロスベル襲撃によるIBCでの攻防や”太陽の砦”での戦いと比べたら、天と地の差だぜ!」

「悪魔が関わっているんだから、”専門家”の僕が行かない訳にはいかないよ。それに”メルカバ”を使えばすぐに着けるだろう?」

ロイドの答えを聞いたエリィは微笑み、ティオは静かな表情で頷き、ノエルは決意の表情で答え、ランディとワジは口元に笑みを浮かべて答えた。



「ったく、しゃあねぇな……――ただし、全員で行くのはやめておけ。下手したら今回の襲撃事件を知ったお前らが出張っている隙を狙ったヨアヒムがキーアを攫うかもしれねぇと局長―――いや、ヴァイスハイト陛下が推測していたとリセル皇妃から忠告があった。」

「あ……」

「確かにその可能性は高そうですね……」

「もしかしたらその為に今回の襲撃事件を起こしたのかもしれないな……」

「……………………」

セルゲイの指摘を聞いたエリィは呆け、ティオは心配そうな表情で、ロイドは真剣な表情で考え込みながら複雑そうな表情で黙り込んでいるキーアを見つめた。

「―――でしたら私達が残ってキーアを守ります。」

「後でリーシャさんにも事情を説明して、こちらに来て貰ってキーアの守りに一緒についてもらいますので安心してください。」

「ロイドさんはあたし達の代わりに拘置所の人達を助けてあげて!」

「ならば念の為に私も残っておこう。」

「……わかった。キーアの事は頼む。」

セティ達とツァイトの申し出を聞いたロイドは静かな表情で頷いたが

「ロイド……みんな……キーアも手伝わせて……!キーアのせいで傷ついた人達を治してあげたいの……!」

「キーア…………」

未来のキーアが申し出ると複雑そうな表情で考え込んでいた。



「ロイド……お願い……未来のキーアをキーアの代わりに連れて行ってあげて……!」

「…………―――わかった。だけど決して無茶はしない事と絶対に俺達の傍を離れない事を約束してもらうぞ?」

子供の方のキーアに嘆願されたロイドは頷いた後未来のキーアを見つめた。

「うん……!」

「よし―――急いで”メルカバ”に乗って、ノックス拘置所に向かうぞ!」

「おおっ!!」

そしてロイドの号令に頷いた仲間達は急いでビルを出てクロスベル郊外に停泊している”メルカバ”に向かって行った!



〜ノックス拘置所〜



「なっ!?だ、脱走者だ!」

「絶対に逃がすな……ッ!」

「邪魔なんだよ!」

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