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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
外伝〜クロウの脱獄〜中篇
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「ノックス拘置所が現在襲撃を受けているとの事だ。」

「なっ!?」

「今の状況で一体どこの勢力がノックス拘置所を襲撃しているのですか!?」

セルゲイの口から語られた驚愕の事実にロイドは驚き、エリィは厳しい表情で尋ねた。

「……かつてヨアヒム・ギュンターが召喚し、クロスベルを襲撃させた悪魔共との事だ。それを考えると恐らく今回の襲撃の件……お前らの話にあった亡霊となったヨアヒム自身が関わっていると思われる。」

「!!」

「あの野郎の仕業か!」

「ですが何故ノックス拘置所を襲撃したのでしょう?ヨアヒムの狙いはキーアなのですから、襲撃をするとすれば間違いなくクロスベルだと思うのですが……」

「フム……何か目的がある事は間違いないだろうな。」

セルゲイの説明を聞いたロイドは目を見開き、ランディは厳しい表情で声をあげ、ティオとツァイトはそれぞれ真剣な表情で考え込んでいた。



「課長、現在はどうなっているのですか?」

「確か拘置所の守備は解放された元国防軍の兵士達だよね?」

「”六銃士派”程ではないとはいえ、彼らもそれなりの経験を積んでいるのですから、そう簡単にやられないと思うのですが……」

かつて特務支援課に所属し、ロイド達に協力する為に再びクロスベル戻って来たウィルの娘達―――セティはセルゲイに尋ね、セティの妹であるシャマーラとエリナはそれぞれ考え込んでいた。

「襲撃当初は圧されていたそうだが、今は何とか持ちこたえているとの事だ。それと”キリングベア”が悪魔共の掃討に手を貸しているらしい。」

「ハアッ!?」

「ええっ!?」

「あの人が…………」

セルゲイの答えを聞いたランディとエリィは驚き、ティオは目を丸くし

「フフ、ロイドの脱獄を手伝った影響で更生したのかもしれないねぇ?」

「ハハ…………――それで課長、俺達も行っても構いませんか?」

静かな笑みを浮かべるワジに視線を向けられたロイドは苦笑した後すぐに表情を戻して尋ねた。



「やっぱりそう言うと思ったぜ……キーアを取り戻したばかりなのに、大丈夫か?リセル皇妃からはノックス拘置所への応援に行くかどうかは自由と言われているし、既にベルガード門や一課の連中がノックス拘置所への救援に向けて動いているから、”碧の大樹”での決戦による疲労を抱えているお前らが無理して行く必要はないんだぜ?」

ロイドの質問を聞いたセルゲイは疲れた表情で溜息を吐いた後真剣な表情で尋ねた。

「―――それでもクロスベル警察に所属している者達として、救援に行くべきです。ノックス拘置所襲撃事件の”真実”を掴む為に。」

「ロイド…………」

「……ですね。それにヨアヒムが関わっている可能性が高
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