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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
外伝〜クロウの脱獄〜前篇
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驚愕の事実にクロウは血相を変えて尋ね、ヨアヒムはクロウに追い詰められたカイエン公が次々と協力を打ち切る貴族やいつ協力を打ち切ってもおかしくない貴族達を再び掌握する為に、人質として貴族達の家族を捕え、幽閉している話をした。

「そこまで墜ちたのかよ、あのオッサンは!―――それで本当に士官学院にも手を出したのか!?」

「勿論だとも。そのおかげで士官学院にいた子供達を人質に取られた貴族達は未だ貴族連合に協力しているのだからね。さて……もう一度聞くけどどうするんだい?もし僕に協力して、僕の悲願を叶える事ができればカイエン公の手によって捕えられた君の同級生達を解放する事は約束しよう。」

「……ッ……!テメェの”悲願”とやらは何なんだ?」

ヨアヒムの提案に唇を噛みしめたクロウはヨアヒムを睨みつけて尋ねた。

「フフ、僕の望みは唯一つ。”真なる神”であるキーア様の元、平等な世界を作る事さ!」

「ハッ……聞いていた以上に狂ってやがるな。………………――――いいぜ、テメェの提案、載ってやるよ。ただし一つ約束しろ。」

「何だい?」

「悲願を叶えたテメェが何をしようとどうでもいいが……士官学院の連中―――いや、エレボニアとユミルをテメェの狂った計画に巻き込まない事を約束しろ!」

「おやおや……メンフィルをも巻き込んだエレボニアの内戦を引き起こした主犯の一人がそんな事を言うなんてね。”彼ら”に対する償いのつもりかい?」

クロウの要求を聞いたヨアヒムは不敵な笑みを浮かべてクロウを見つめて問いかけたが

「……………」

クロウは何も答えず、殺気を纏ってヨアヒムを睨んでいた。



「フフ、いいだろう。事が終わり次第僕達”D∴G教団”がエレボニアから手を引く事、僕の魂にかけて誓おう。さあ、これが”グノーシス”だ。思う存分暴れたまえ!」

「フン………………」

ヨアヒムから青い錠剤――――”グノーシス”が入った瓶を受け取ったクロウは数粒の錠剤を飲み込んだ!

「……ッ……!?”力”が…………!―――らあっ!!」

”グノーシス”による力を得たクロウが扉を殴ると何と扉は吹っ飛んだ!

「さてと……とっととトンズラするか…………」

部屋から出たクロウは近くのパイプを引きちぎって臨時の武器にして拘置所からの逃亡をしようとした。



「あ〜あ……解放されたのは何よりだけど、俺達はこれからどうなるんだろうな……」

「少なくても”六銃士派”の連中のように出世はできないだろうな……ハア、こんな事ならさっさと”六銃士”達に寝返るべきだったぜ……―――え。」

するとその時拘置所内を巡回している元国防軍の兵士達が現れてクロウの姿と破壊された扉を見て呆けた。

「なっ!?だ、脱走だと!
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