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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第42話
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して多くの兵士達を殺し続けるリィンを見てかける言葉を無くし、その様子をリィンの身体の中で見守っていたメサイアは悲しそうな表情をし、アルティナは辛そうな表情で黙り込んでいた。
リィン達が作戦を開始している中、デュバリィ達―――”鉄機隊”は転移魔術が込められた魔道具でトリスタの第三学生寮の屋上に集合していた。
〜トリスタ〜
「……どうやら始まったようだな。」
「ええ……それにしても驚いたわね。今まで殺しは避けていた彼らが殺しを実行するなんてね。」
屋上から街道方面で起こっている戦いを見ていたアイネスは静かな表情で呟き、エンネアは目を丸くし
「……”戦争回避条約”の猶予期間もそれ程残されていませんから、あのような強硬策に出たのかもしれませんわね。―――さてと。それでは私達も始めましょうか。」
目を伏せてリィン達の行動を推測していたデュバリィは目を見開いてアイネスとエンネアを順番に見回した。
「ええ……!」
「……ちなみにトリスタや士官学院の守りについている兵士達はどうする?当初は命は奪わない予定だったが……」
「―――”殲滅”します。これ以上学生である彼らの手を血で汚させる必要はありませんし、マスターも兵士達の命を奪っているのですから、マスターの部下である私達もそうするべきですわ。」
アイネスの問いかけに対し、デュバリィは真剣な表情で答えた。
「……そうだな。」
「……勝っても負けてもこれが”結社の鉄機隊として”の”最後の戦い”……今こそ偉大なるマスター―――”鋼の聖女”が率いる”鉄機隊”の恐ろしさ、見せつけてやりましょう……!」
「ええ……!」
エンネアの言葉に力強く頷いたデュバリィはエンネア達と共に跳躍してトリスタに着地した。
「なっ!?何者だ、貴様らは!?」
「まさか”紅き翼”の別働隊か……!?」
デュバリィ達の登場に驚いた貴族連合軍の兵士達はすぐにデュバリィ達を包囲した。
「――――”鉄機隊”が筆頭隊士、”神速のデュバリィ”!」
デュバリィは剣と盾を構えて名乗り上げ
「同じく”鉄機隊”が隊士、”剛毅のアイネス”!」
「”鉄機隊”が隊士、”魔弓のエンネア”!」
アイネスはハルバードを、エンネアは弓を構えてデュバリィに続くように名乗り上げ
「「「我ら自身の過去と決別する為、これよりその障害となる貴様ら貴族連合軍を殲滅する!―――覚悟!!」」」
そしてデュバリィ達”鉄機隊”は貴族連合軍の兵士達との戦闘を開始した!
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