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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第521話】
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スーツって各国まだ開発されてないし、合っても国連の作ったEOSぐらいなものだもん」

「そ、そういう事だ。 わはははっ。 じゃあお嬢ちゃん、俺は急ぐから!」


 IS以外のパワードスーツ――世界一般でも認知されていても先日搬入されたEOSぐらいだ。

 そのEOSも、千機合ってもISには敵わないという評価もある――のだが、今陽人が着ているパワードスーツはそのEOSを遥かに上回る機動性と稼働時間。

 唯一、ランドローラーが無いため速度は出せないがそれでも搭乗者保護機能が搭載されているためEOSよりかは遥かに安全面が高かった。

 グラウンドへとやって来た有坂陽人、クラブ活動を行っている生徒が無数に居たが――。


「わはははっ! ちょっとグラウンドを借りるよ、お嬢ちゃん方!」


 呆気にとられた生徒をよそに、パワードスーツを着たままグラウンドを走り込む陽人――なのだが、明らかに重そうな足音とは違って軽やかに走るその姿が非常にシュールに見えた。


「なかなか悪くねぇな、このパワードスーツ……!」


 砂ぼこりを巻き上げて疾走するその姿を見た鈴音は――。


「な、なんなのよ、あれ……何であんな重そうな足音なのに――足が速いのよぉッッ!!」


 正直、代表候補生である自分が全速力で走るよりも速かった。

 しかも時折、跳ねたり側転や宙転したりと――自身の目を疑うような光景が続く。

 無論これも陽人自身のテストだ、注目されてるのをわかった上での行動だった。

 一同唖然とするなか、突如止まると。


「うむ、問題ないな。 じゃあ次はあそこだな。 ……じゃあお嬢ちゃん方、邪魔したな!」


 脱兎の如く、学園にある射撃場へと向かった有坂陽人。

 残された女子生徒一同は唖然としたままそれを見送った。

 暫くして射撃場、スライドドアが開き、受付の生徒が書類を用意して――。


「此処に射撃場を使用する人の名前と入室した時間の記入をお願いします」


 淡々と告げる彼女――なのだが、記入する手が明らかに機械質な物だったので見上げると。


「お嬢ちゃん、これでいいかい?」

「え? ……え、えぇ」

「そっか、じゃあお嬢ちゃん暫く射撃訓練させてもらうぜ」


 そう言って奥へと消えていく有坂陽人に、ポツリと呟く生徒――。


「た、確か……警備員の人よね? ……こ、コスプレにしては妙にメカメカしかったけど……えと……?」


 奥へと消えた有坂陽人を見るのだが、既にそこには居なく、多分あれは身体を鍛える為の何かだと思い込むことにした。

 射撃場ではラウラ・ボーデヴィッヒが拳銃を構えて射撃訓練をしていた。

 華の女
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