2巻
《里》からやって来た元幼馴染とお目付け役
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ましたが、五年と言う短い間に変貌してしまった。里を離れてから柚希さんを知る権利も無ければ、先代魔王の血を引く澪を守る事で勇者の一族と敵になってしまいました』
『俺が刃更だったら裏切り以外の何物でもないが、どうやら念話している間に動きがある』
「俺らと念話してる間に攻撃するバカがどこにいるんだよ!」
霊槍『白虎』を持つ高志と籠手を装着した胡桃が俺に斬り掛かろうとしたので、俺は槍を掴んで腹に蹴り掛かってから再び雷球で攻撃しようと重力制御により地面へと張り付けにされていた。突如の重力が体に襲った事で立ち上がろうと、俺が重力を上げている限り永遠だがそれを制止しようと斯波が結界に殴りつける。
「いったぁぁぁ・・・・この結界は一体何だ?結界を張った魔族は死んだから、僕の攻撃一つで壊れるはずなのにまるで張り替えたみたいだ」
「当たり前ですよ。それは私が張り替えた結界であり、魔族が死んでから強度を倍にしてやったのですからね」
「君は誰なのかは良いとして、一真。高志と胡桃を解放してくれないかな『敵に情けをする程、俺は甘くないが』それは分かっているけど、ここで決着すると面白くないでしょ?一真の実力は未知数だと知った上で、ここを破壊されると厄介だろう?
「いいだろう。ただし、俺の実力がこれで本気に見えたら大間違いだからな」
そう言って高志と胡桃を解放してやると、見事に地面が凹んでいた。ラードゥンは深雪付近にいて、俺は戦闘態勢を解除してからの合流。俺らの本気を見せるような空間だと、周囲に被害が出てしまう事を承知でやるのか?と思った。魔族は死んでいるが、生憎とラードゥンが張り直した結界だからここで戦闘出来る。
「困るな、高志と胡桃ちゃんも・・・・確かに今回やるのは君達だけど、相手がどうあれ感情的になり過ぎるなって言っておいた筈だよ。僕はただのお目付け役で、《里》からは先代魔王の娘を守護している者との戦闘を禁止されているんだからさ。余り僕を働かせないでくれるかい?ま、今の状態じゃ一真達に勝てる勝率は低いけどね」
「・・・・・」
「っ・・・・解ってるよ!」
高志と胡桃は不機嫌そうにしながらも跳躍し、斯波と柚希がいる所に着地した。重力に潰されたのか、循環器が苦しそうに見えたが大丈夫だろう。勇者の一族は戦闘後の回復が早いし、まだまだ力不足を感じながらもこちらを見ていた。
「そう言う訳だから一真、とりあえず今日の所は挨拶として受け取って構わない。下手に街を破壊されちゃったら長老達の血圧が上がるし、恐らく一真=刃更だと言う報告はさせてもらう。この決着は一週間後、僕らの戦闘に耐え得る結界空間を準備するけど」
「結界ならラードゥンが得意だ、俺の仲間であるコイツは障壁と結界を得意とするドラゴンと言っておこう。ドラゴンが
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