2巻
《里》からやって来た元幼馴染とお目付け役
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きではなかったはず。澪の監視役に選抜されたのは《里》の方針だろうが、ソイツを無理やり戦わせようとしていない・・・・」
だろうなと言おうとしたら、言葉を遮るかのように横から雷球が迫ってきた。雷球が間合いに入った瞬間、剣での真っ二つにより雷球はそのまま深雪の方に向かう。まるで予測していたかのようにして、深雪と澪に万理亜がいる周辺一帯に守護結界により無傷。飛んで来た方向の路地陰から一人の少女が姿を現したけど、俺が雷球を真っ二つにして守護結界により無傷の事を見たのか顔が驚愕だった。
「ほう、エレメンツによる攻撃と言う事は精霊と交信して自然現象を自在に操って戦う『精霊魔術師』ね。具現化武装は『霊操術の篭手』だったかな・・・・お前まで俺らの敵になっちまった訳か、胡桃よ」
「なっ!何でアンタが私達の事を知ってるのよ、裏切り者である刃更なら兎も角無関係なアンタらがお姉の事を知ってるような口で言わないでよ!」
「胡桃、一真の正体は・・・・実は刃更なのよ」
「何ですって!?容姿や顔付きや声まで違うのよ!お姉は騙されているのよ『それが事実だと言ったらどうする?胡桃』何よ」
先代魔王の娘を守ると言うふざけた真似だが、それは東城刃更が言うセリフであり俺からの口だとそう言わないでこう告げる。五年経ったけど顔付きや声だけで知り合いだと理解した上で正体をバラす時が来たようだな。
「では改めて自己紹介をしようか。俺の名は織斑一真、そこにいるのは俺の妹である深雪だ・・・・《里》ではこう名乗っていたな。コホン、俺の名は東城刃更だ。久しぶりだな、五年振りとも言っておくがこれでも信じられないとでも言うのか?」
「容姿が違うのにどうして刃更の声が響く!」
「そりゃ本人が名乗っているのだからな・・・・何時までもこの声で名乗るのも止めておくとしようか。いい加減、偽りの記憶を植え付けられた事に気付け。俺の出身が里出身者ではない事をな」
「・・・・なるほどねぇ。こりゃ僕らの情報不足か今まで《里》でも知られてないのかもしれないけど本当のようだ、声を変えるだけで本人か分からないが五年前の波動を感じ取れたから刃更本人って事らしいね。いや偽名だと言う事は本名は織斑一真らしいから、今度から一真と覚えておこう」
改めて名乗った事で、俺は銃をホルスターにしまってから剣も鞘に入れた。そして空間に入れて、五年の間に何かあったのかを考えていたが相手は槍と籠手を構えていたけど今の俺にとって武器無しでも余裕で倒してしまう力を持っている。コイツらが居た時から、既に結界はラードゥンによって再展開されて強度も増している。
『ふむ。五年の間に何が起きたかは知らんが、俺らの知らない間に何かあったのは事実』
『お兄様は聖ヶ坂学園で柚希さんと再会し
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