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新妹魔王の契約者〜龍剣使いの神皇帝〜
2巻
《里》からやって来た元幼馴染とお目付け役
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いたいのか?」

「そこまでは言っていないけど、もし刃更だとしても魔剣ブリュンヒルドを持っていなくて戦闘タイプもスピードではなく万能だ。先程の戦いを見るに、剣術だけでなく体術を得意としている元勇者はいないよ」

「お喋りはそこまでにしときな。どうせ《里》は、成瀬澪を準S級監視対象から準S級消滅対象へと切り替えた事でここにいる。しかも正式な決定としてお前らはここに来たようで、一族としての使命を果たす為とかだったか。冗談ではなく事実なら尚更、俺らを舐めているとそちらが死にに来ましたと言っているようなもんだ」

挑発のように告げると高志はそれに乗るよう槍を構えるけど、斯波は今回戦力じゃなくてお目付け役だろう。澪としては殺しに来た相手がいるにも関わらず、深雪の背に隠れているので何とか落ち着いている様子。監視から消滅となれば誰だって不安がる。澪の考えは勇者の一族と敵対する道は避けたいと言う考えであり、現魔王派の魔族を相手にしながら勇者の一族と戦うのも慣れている。

『こちら織斑、現在勇者の一族と交戦中。確認として聞きたいが《里》は本当に消滅対象にしたのか?』

『その通りです。現在《里》にいる諜報員からの通達だと、それに関しては正式に決定されたようです』

『了解。こちらはこちらなりに戦ってやる』

『織斑様、結界外でも大きな進展はないのでこのままでどうぞ』

元勇者なら兎も角、神族で上位神だと言う事を知った柚希と解り合えたから買い物も出来た。現魔王派も勇者の一族も澪ではなく、魔王ウィルベルトの娘だとな。すると静かに澪の肩を置かれる手、この場で二人の内の一人である深雪が静かに見ていた女性。家族として妹として守る兄兼父である織斑一真も静かに銃と剣を構えたままとなる。

「そちらが何者かはさておき、相手が相手だからこちらも遊びで来た訳ではない。《里》を追放された刃更なら兎も角、君達は元勇者や魔族でもなさそうだから一般人と言う感じだ。・・・・邪魔をするなら敵としてみなすよ?」

「上等だ、そちらから喧嘩を売ってきたのなら正当防衛に繋がる。それより聞きたい事がある・・・・柚希はお前らの元にいるのか?」

「ん?ああ、柚希ちゃんなら・・・・」

「やはり・・・・気配だけで感じたが、柚希も敵になっちまうとは」

斯波の背後から一人の少女が姿を現すが、どうやらまだ俺の正体を言ってないのか。俺の呼びかけに一瞬こちらを見るけど、すぐに視線を逸らした事で敵と認識するしかないらしい。こちらは魔王の娘を守護者であちらは勇者の一族として、澪討伐しに来たと言う事は自動的に戦う事となる。

「で?《里》の奴らは柚希も戦わせるつもりなのか?」

「・・・・どう言う意味だ?」

「そのままの意味だ、柚希は里に居た時から大人しくて戦う事が好
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