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我が剣は愛する者の為に
奪還
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そんな事より、今度は子供達の救出だ。
 急ぐぞ。」

太史慈は頷き、星も気にはなっているようだが頷く。
刀を取りに行こうとするが、一刀が回収してくれていた。

「お前、よく抜けたな。」

「吐きそうになったけど、時間が惜しいから。」

少し気持ち悪そうな顔をしている。
まだそういったのに慣れていないから当然だろう。
刀を受け取って、俺は男性に村の全員に事情を説明してもらうように言う。
村人達は事情を説明してもらうと、今まで暗かった表情が少しずつ明るくなる。
その男性には引き続き廃村した村まで案内してもらう。
廃村した村はさほど離れておらず、すぐに着いた。
廃村して結構経っているのか、どの家もボロボロで雨風を凌げるのか怪しい。
茂みに隠れながら、太史慈は尋ねる。

「子供達はどこに?」

「依然にここに来た時はあの家に。」

指差した家はここから一番近い家だ。

「何人、人質に取られているんだ?」

「十三人ほど。」

「結構多いな。」

一刀が思わず呟くがその通りだ。
十三人もいると守るのが難しくなる。

「一刀と星と太史慈は子供達を助けたら速やかに村まで移動してくれ。」

「関忠さんは?」

「俺は出来る限り賊の相手をして注意を引き付ける。」

「一人で大丈夫ですか?
 それに此処にはあの村で一番強い人が用心棒として雇われているのですよ。」

星が心配そうに言ってくるが、これが一番最善の策だ。
最悪、あの技を使えばいい。
出来る限り使いたくないが。

「大丈夫だ。
 俺を信用してくれ。」

軽く笑いながら皆に言う。
一刀は俺の顔を見て頷き、星も同様に頷く。
太史慈は会って間もないので少し考えていたが、最後には同意してくれた。
男性を残して俺達は子供達が居るであろう家に近づく。
外から中の様子を窺うと、中には三人の賊と子供達が居た。
数を数えていると、一人足りない事に気がついた。

「一人だけ足りない。」

「もしや、私達が来た事が伝わって殺されたのでは?」

星が最悪な結果を想定して言うが、俺が首を横に振る。

「何か分かったのですか?」

太史慈は聞いてくるが今は説明している暇はない。
こうしている間にも賊に見つかってしまう可能性がある。
俺は右手に気を溜める。
手入れもしていないボロボロの壁だ。
これ位なら氣弾で破壊できる。

「氣弾で破壊して、一気に突入にする。
 準備は良いか?」

俺がそう言うとそれぞれ武器を手に持つ。
それを確認して、俺は零距離から氣弾を撃つ。
予想通り、壁は脆く一撃で破壊された。
ドォン!!、と音を立てて粉塵が立ち込める。
賊達は突然の襲撃に驚いている。
その隙を狙い俺は
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