一章
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試験内容をざっと説明すると
1、安全性
どれだけ安定した運転ができるかどうか
無茶な試験管の指示を完璧にこなせるかどうか
2、速度
一定速度を保てるか
限界速度をだせるか
急な速度変化をつけることができるか
3、技術力
どれだけ飛空挺を操るのがうまいか
こんなかんじの試験ならしくて、試験管の指示通りに運転するのとレースと技術を見せびらかすのがある。どんな順番になるかは毎年違うらしくて、それぞれ分野別の順位もでるみたいだ。といっても、試験の合格はあくまで総合点。1位と3位ふたつなら、全部2位の方が勝る……ということ
レースやら技術やら、そんな派手なものあるから、会場はお祭り騒ぎ。出店まででてるし。観客もすごい数だ
「まぁぼくはやんないけどね」
「できねぇの間違いだろ。クソガキ」
そうです。できませんとも
あとはゼロにお任せ。できることなら祭りみたいな感じだから……なんかちょっと遊びたいくらいだよ
「まぁ見て勉強しろよ、お前も。操縦できて損はねぇし、なんだかんだで軍の飛空挺以外でアレが飛ぶのは見たことねぇだろ?」
「うん。これでも結構楽しみにしてるよ」
というか、ゼロが飛空挺って意外だよなー。翼があるから飛ぶ乗り物なんていらないだろうに……。こんだけ飄々としてるんだから下手くそなわけないしね
「種目順は?」
「最初に技術で最後が速度だよ」
「試験の順番は?」
「全部最後」
了解、とだけ言ってゼロは空を見上げた。すると、遠くからエンジン音が響き、すごい早さで空を切り裂いていった
飛空挺
すごい……こんなにかっこいいんだ
「…………へったくそ」
「え"。でも回転とか……ほら直滑降だよ!すごいじゃん!!周りもすごい盛り上がってる!」
「回転させるだけなら誰でもできるんだよ。あんなブレまくってスピードもおとして……直滑降っつーけど真下じゃねぇし」
…………ハイレベル
「まぁお前はテキトーに楽しんでろ。少し歩いてくる」
「し、試験までには来てよ!」
「当たり前だろ」
繰り広げられる技術のオンパレードは、ぼくにはすごいとしか言いようがなくて、下手くそと言ったゼロのことがよくわからなくなった
いったいどれだけ上手いんだろ……
レベル落ちたな、ほんと
昔はあんな下手くそ一人もいなかった。ギリギリのところで競い合うようなハイレベルな戦いだったのに……これじゃただの飛空挺祭りだ。まぁ俺としてはラッキーといえばラッキーなんだがな。あのヴァンみたいな飛び抜けた天才がいても困るし
「………………お?」
あの目立つ赤。右腕だけをさらした特
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