そりゃあ発狂するわな
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
あい」
「他も者は出撃準備じゃ!!」
「おおっ!!」
場所がわかり次第すぐに乗り込めるようにと準備を整え始める皆さん。ハッピーはナツさんを助けられなかった自分を責めて涙を流していましたが、ルーシィさんに慰められて彼女の胸でしばらく落ち着こうとしていました。
「エルフマン!!」
「無事だったのか!?」
「あれ?リサーナは?」
皆さんが忙しなく戦いの準備をしていると、重たい足取りでユーリさんの元に向かっていたエルフマンさんが帰ってきました。疲労しきっている彼の元に、皆さん集まります。
「エルフマン!!リサーナはどうした!?」
「なんで連絡してこなかった!?」
連絡が取れずにやきもきしていたギルドの皆さんはそう言います。すると、エルフマンさんは小さな声でそれに答えます。
「リサーナは・・・捕まった・・・」
「「「「「!!」」」」」
エルフマンさんと一緒に護衛に向かったはずのリサーナさん。彼女がいなかったのは、シリルたちと同様に捕まってしまったからだったそうです。
「そんな・・・」
「リサーナまで・・・」
次々に仲間が捕まってしまう非常事態。今までこんなことがなかっただけに、心配です。
「ユーリ老師も手遅れだった・・・俺が・・・俺がついていながら・・・」
「お前のせいじゃねぇ」
肩を落とし自分を責めるエルフマンさん。彼を慰めようと、グレイさんが声をかけます。
「今、レビィが敵のアジトの位置を計算している」
「リサーナさんは大丈夫です。必ず助けます」
「ああ・・・」
リリーとジュビアさんもそう声をかけますが、彼の表情は暗いまま。よほど、リサーナさんを助けられなかったことがショックだったんでしょうね。
「情けないね!!」
みんなが彼を励まそうとしている中、一人の女性がそう言います。
「妹取られて敵も追わずに帰ってくるのかい?」
「カナさん!!」
テーブルの上に座って傷口に塩を塗るようなことをいうカナさん。彼女のその言葉に、私が名前を呼んで止めようとします。
「み・・・見失っちまって・・・」
「見失う!?リサーナを連れた敵に、ビーストになれるあんたが追い付けなかったっての!?」
「いい加減にしろ!!カナ」
「だってさぁ・・・」
このまま止まることを知らないような暴言を吐き続けるのではないかとヒヤヒヤしていると、グレイさんがすぐさま止めに入ります。カナさんは納得いかないようでしたけど、小さくなっているエルフマンさんの背中を見て、言葉を飲み込んでくれました。
「すまねぇ・・・少し、休ませてくれ」
背を向けたまま、ギルドの奥へといなくなるエルフマンさん。今のやり取りを見ていた私たちは、みんな押し黙ってしまいました。
「み
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ