そりゃあ発狂するわな
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オイラ・・・本拠地見つけたぁ・・・」
「ハッピー!!」
フラフラと目を回しながらギルドの窓から入ってきたのは、ナツさんと共に行方知れずになっていたハッピー。彼はよほど疲れたのか、頭から机に転落して横転します。
「大丈夫〜?」
「うぅ・・・ハッ!!」
セシリーが声をかけると、目を覚ましたハッピーは、興奮しながらすごい勢いで口を開きます。
「エルザとミラとシリルが捕まっちゃって・・・元議長が裏切りもので・・・ナツまで・・・オイラ・・・」
「落ち着きなさい!!」
「あい・・・」
手をバタバタさせて話していたけど、言葉が纏まってなくて分かりづらい。シャルルがハッピーのほっぺを押さえて言葉を遮ると、彼は落ち着きを取り戻し、知っていることを話してくれました。
「信じられん・・・元議長が冥府の門に寝返ったとは・・・」
「エルザとミラとシリルが捕まるなんて・・・」
「くそっ!!」
守ろうとしていた人に裏切られてしまい、悔しさを露にする皆さん。以前シェリアたちと会った時は優しい人だと思ったのに、そんな裏があったなんて・・・
「それと・・・」
ハッピーは続けてグレイさんの顔を見ます。でも、彼は言いづらかったのか、何でもないと言うのをやめます。
「ナツも捕まってる・・・助けたかったけど・・・オイラ一人じゃって思って・・・オイラ・・・ごめん・・・」
「ハッピー、今は自分を責めるな。アジトの情報を教えてくれ」
「あい」
私と一緒で、自分の無力さに涙を流しているハッピー。だけど、リリーがうまく声かけしてくれたおかげで、ハッピーは自分がするべきことをします。
「あいつらのアジトは移動してるんだ。変な四角い島みたいな・・・」
「移動じゃと!?」
「それじゃあ正確な位置はわからないの?」
評議院でさえも掴めていなかった冥府の門のギルドの位置。それは、移動式のギルドらしい。それじゃあ、場所の把握なんてできるわけないよね。
「ハッピー、だいたいの場所と向かってる方向、わかる?」
「オイラ向こうから来て、あっちに動いてて・・・あ!!そうだ!!ボスコがどうとか言ってたっけ?」
「ボスコ・・・ということは、国境の辺りか」
説明が苦手そうだったハッピーだけど、有力な情報も持ってきてくれていた。彼のその情報を聞いて、一人の女性が立ち上がります。
「任せて!!私が敵の進行経路を計算する!!必ず場所を突き止めてやるから!!」
「「さすがレビィ!!」」
暗号解読などを得意としているレビィさん。彼女はハッピーからの情報を元に、敵の現在地を計算してくれるそうです。
「ハッピー、だいたいの向かってる方向と太陽の位置とか、できるだけ正確に思い出して」
「
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