そりゃあ発狂するわな
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ウェンディside
ナツさんの活躍で冥府の門からミケロさんを救った私たち。でも、そのナツさんがハッピーと突然元議長さんのおうちに飛んでいってしまい、慌てて後を追いかけたんだけど、そこにはナツさんもハッピーも、それどころかギルドから向かったはずのシリルとエルザさんとミラさんもいなくて、今はギルドに一度帰ってきています。
「ごめんなさい、元議長の家まで行ったんだけど・・・」
「エルザもシリルもミラさんも、ナツもハッピーもいなかった」
「お家がボロボロになってたよ〜」
シャルルとルーシィさん、そしてセシリーがそう言います。誰もいなかったから私の鼻で匂いを辿ろうとしたんですけど・・・
「私の鼻じゃ後を追うまではできなくて・・・」
申し訳なくて顔をうつむけます。元議長さんのお家は、ハーブがたくさん焼かれていて、シリルたちの匂いがほとんどかき消されていました。もっと鼻が効けば追いかけられたのかもしれませんが、私じゃどうしようもなかったです・・・
「何が起きてるんだ?」
「全員、無事だといいのですが・・・」
他の元評議院の方の住所が見つかったということでギルドに帰ってきたグレイさんとジュビアさんが状況の変化の大きさに驚いています。でもシリルもエルザさんもミラさんも強いのに、敵にやられることなんてあるのかな?何かの策に引っ掛かってしまったのではないかと、すごく心配です。
「冥府の門の場所が分かれば、反撃できるのに・・・」
「ガジル、お前が元議長の家まで行って匂いで捜索できないか?」
リリーが私やシリルと同じ滅竜魔導士のガジルさんにそう言うと、彼は私の頭に手を置いて答えます」
「このガキにできなかったんなら俺にも無理だ」
「すみません・・・」
「人の匂いってのは、それほど長時間は残留しねぇ」
私がシリルたちを見つけられなかったことに対するフォローをしてくれるガジルさん。でも、あの場にナツさんがいなかったってことは、彼は匂いの後をつけていったはず・・・そう考えると、私の力不足が歯痒いです。
「全く連絡のないエルフマンとリサーナも心配だね」
「他の元評議院のところに行った奴等は?」
「動きがないって」
狙いが元評議院である以上、彼らの護衛をしていればチャンスはあると思っていましたが、どうやらそちらも期待は薄くなってきているみたいです。
「冥府の門・・・なんとかして本拠地の情報を得られぬものか・・・」
手詰まり・・・そう諦めかけていたその時、一つの光がギルドに差し込んできました。
「見つけたー!!
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