そりゃあ発狂するわな
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を封印している鍵であるため。三人のうち二人はすでに彼らの手にかかっていた。残るジェラールが殺されると、フェイスが起動してしまう。
「言え」
「知ら・・・ない」
エルザは本当にジェラールの居場所を知らない。しかし、そんなことなど知らないキョウカは、自らの指を伸ばし彼女の腹を叩く。
「うああああああ!!」
悲鳴がギルド内に響き渡る。エルザはキョウカの呪法による痛覚が増している。そのため、普段なら何てことのない攻撃に痛み、もがいていた。
「こうしよう。ジェラールの居場所を言えば、ミラジェーンとシリルを返そう。言わねば・・・」
ムチのような指がエルザの腹部を痛打する。あまりの激痛にエルザは涙目になり、声を張り上げる。
「そなたもあの二人も死ぬ」
「ホントに・・・知らないんだ・・・頼む・・・ミラと・・・シリルを・・・助けて・・・くれ・・・」
「そうか、もう少し此方を楽しませてくれるのか」
苦痛に耐えるエルザ。口を割らせるためかはたまた単なる趣味なのか、キョウカによる拷問が続いたのであった。
その頃、同ギルド内では、エルザと同じように囚われた二人の妖精が触手に纏われながら、液体の入ったケースの中へと押し入れられていた。
「フフーン♪」
「どうだ、そっちの様子は」
鼻歌を歌いながらいくつもあるケースを見て回っている、ウサ耳のカチューシャを付けた少女に緑の髪をした青年が声をかける。
「あ!!ノーランくん!!」
青年の方を向いて嬉しそうにピョンピョンと跳び跳ねているラミー。そんな彼女になど目もくれず、ノーランは元議長が連れてきた二人の妖精の前に立つ。
「これ、もう改造始めてるのか?」
触手に絡まれながら、目を閉じて眠っているミラとシリルを指さし質問するノーラン。それに対し、ラミーはハイテンションから一転、めんどくさそうに答える。
「あぁ、今はジャッカルくんとキョウカ姉さんの捕まえてきた人間のロットを動かしてるから、まだ女の方は何もしてないよ」
「ほう」
顎に手を当てノーランはそう呟くと、小さな体躯の可愛らしい顔立ちをした少年の前にやって来る。その少年が入っているケースは、他のものとはあるところが違っていた。周りのケースは液体が薄い青色をした半透明なものなのだが、シリルが入っているそれは薄黒い液体なのである。それにはちゃんと理由があった。
「こっちの方は動かしてるのか?」
「もっちろん!!ノーランくんがやれって言ってたから!!」
またしてもテンションが上がり、ノーランに抱き付こうとするラミー。彼はそれを軽く交わすと、シリルの方をニヤニヤと見つめている。
「でもビ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ