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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第41話
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「なっ!?」

「ど、どうして僕達にそんな”勅命”をするんですか……!?」

セドリック皇太子の”勅命”を聞いたマキアスは驚き、エリオットは信じられない表情で尋ね

「エレボニアの存亡や”教団”によって出る被害と”逆賊”である貴族連合軍の兵士達の生死を比べれば、どちらを優先すべきかは明白です。エレボニアの皇族として……そしてエレボニアの”皇”である父上の跡を継ぐ者として、エレボニアが滅亡する可能性を高め、更にはエレボニアの民達が”D∴G教団”によって人体実験をされるかもしれない可能性を見過ごす事はできません。…………貴族連合軍の兵士達を殺すように”勅命”した僕の事は幾らでも恨んで構いませんので、貴族連合軍の兵士達を殺してでもトリスタを奪還してください。トリスタを奪還する事ができれば、ヘイムダルの奪還も可能となりますので、帝都であるヘイムダルを奪還する事ができれば”戦争回避条約”の猶予期間以内に内戦を終結させられます。」

「殿下…………」

「殿下はトリスタを奪還する為に貴族連合軍の兵士達を殺す事に迷っている私達の背中を押す為にそのような”勅命”をされたのですね……」

「………………」

セドリック皇太子の説明を聞いたユーシスとラウラは辛そうな表情でセドリック皇太子を見つめ、サラ教官は重々しい様子を纏って黙り込んでいた。



「セドリック……だったら、わたくしも――――」

「ううん、アルフィンは”勅命”をしないで。」

「え………ど、どうして!?」

セドリック皇太子と共にリィン達に”勅命”をするつもりでいたアルフィン皇女はセドリック皇太子に制され、信じられない表情で尋ねた。

「アルフィンはいずれ”エレボニア皇族”じゃなくなるから、そんな”勅命”をさせる訳にはいかない。」

「それは……!確かにそうですが今のわたくしはエレボニア皇族!ですから当然エレボニア滅亡を防ぐ為に貴方と同じ”勅命”をする”義務”が―――」

セドリック皇太子の話を聞いたアルフィン皇女は反論をしたが

「…………アルフィンはエレボニアにとって”恩人”で”英雄”のリィンさんに嫁ぐんだから、アルフィン自身にリィンさんに対してそんな残酷な”勅命”をさせる訳にはいかないよ。」

「セドリック…………」

「殿下…………」

セドリック皇太子の説明を聞くとリィンと共に辛そうな表情で黙り込んだ。



「兄様……」

するとその時エリスがリィンの片手を自分の両手で優しく包み込んだ。

「エリス?」

「兄様……姉様が私の為に多くの近衛兵達をその手にかけた話やシグルーン様達から”戦争”の話を聞き、それからずっと考えて答えを出しました。――――内戦を終結をさせる為には時には非情な決断が必要だと。私も
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