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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第41話
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外はない。それとリィン君、正直こんな事は言いたくなかったのだが……―――エリゼは自分にとって大切な存在――――エリス君を取り戻す為に多くの近衛兵達を葬って自らの手を血で染めた。エリゼは”大切な存在を守る為に人を殺す覚悟”ができたというのに、エリゼの兄である君がエリゼと同じ”覚悟”を持つ事を必死に抗っている事に自分は情けないと思わないのかい?しかも君は訓練兵とはいえ、”軍人”だ。訓練兵をしていた時に賊の討伐等も参加していただろうから、既に人を殺した経験はあるのに”今更”敵を殺す事に躊躇を持つのは軍人―――いや、君と共に賊の討伐を行った君の同期の者達に対して何も思わないのかい?」

「……ッ!!」

「姉様……兄様……」

パントの指摘にリィンは辛そうな表情で唇を噛みしめて身体を震わせ、そんなリィンをエリスは辛そうな表情で見つめ

「リィンさんの件同様、皆さんもですわよ。プリネ姫達は内戦終結を目指す皆さんにとって必ず障害になるであろう貴族連合の”裏の協力者”を皆さんの為にも討伐したのです。プリネ姫達の”仲間として”、エリゼやプリネ姫達と同じ”覚悟”を持つ事を抗っている事にエリゼ達に対して申し訳ないと思わないのですか?それに皆さんの”好敵手”と言ってもおかしくない相手である”特務支援課”の方々は悲願を叶える為に”結社”に属する者達や大統領側に力を貸している猟兵達が殺害される事を受け入れました。彼らが悲願を叶える為に障害となる敵が”殺される”事を覚悟し、受け入れたというのに、貴方方はその覚悟ができない事について何も思わないのですか?」

「…………………」

自分達を見回して言ったシグルーンの指摘にアリサ達は何も答えられず、それぞれ辛そうな表情で黙り込んでいた。



「皆さん…………」

リィン達の様子を辛そうな表情で見つめていたセドリック皇太子は目を伏せて黙り込んだ後やがて決意の表情になって、口を開いた。

「……エレボニア皇太子、セドリック・ライゼ・アルノールとして皆さん――――”トールズ士官学院”に”勅命”があります。」

「え……」

「セ、セドリック……?一体何を……?」

セドリック皇太子の言葉を聞いたリィンが呆けている中、アルフィン皇女は困惑の表情でセドリック皇太子を見つめた。

「パント卿が仰った”トールズ士官学院”の方々によってトリスタやトールズ士官学院を奪還する方法を取り、トリスタを……そしてトールズ士官学院を奪還してください。なお、トリスタやトールズ士官学院の防衛についている貴族連合軍の兵士達は殺して構いません。これはエレボニア皇太子―――セドリック・ライゼ・アルノールとしての”勅命”です!」

するとその時セドリック皇太子はその場にいる誰もが予想していなかった行動に出た!



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