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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第41話
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つもりで戦うつもりだ。」

「そ、そんな……!」

「……ッ……!他に方法はないのですか!?幾ら敵とは言え多くの命を奪ってまで士官学院を……トリスタを奪還するなんて方法、俺達を含めた士官学院のみんなやトリスタの人々は誰も望んでいません!」

パントの答えを聞いたトワは悲痛そうな表情をし、リィンは真剣な表情で声を上げた。

「他に方法があるとすれば、トリスタの防衛部隊が帝都防衛の為に帝都方面へと後退して、トリスタ周辺の守備が薄くなる日を待って、その時に奪還する事だが……―――それでは”戦争回避条約”によって設けられた猶予期間を守れず、エレボニアが滅びる可能性が高くなってしまうよ?そうなれば、君達のクラスメイト―――”C”の身柄をクロスベルからエレボニアに引き渡してもらう事も叶わなくなり、彼は最悪クロスベルによって”処刑”されるかもしれない。しかも貴族連合によって誘拐されたかもしれない士官学院の君達の教官や友人、そして彼らの親族は貴族連合を傀儡にするつもりでいる”D∴G教団”司祭ヨアヒム・ギュンターの”モルモット”として”人体実験”をされる可能性もあり得る。そんなリスクを背負ってまでトリスタ周辺の守備が薄くなる日を待ち続けるつもりかい?君達も知っての通りクロスベル帝国が建国されたから、戦争回避条約によって設けられた猶予期間は既に10日を切っているのだよ?」

「!!」

「そ、それは…………」

「……ッ……!」

パントの指摘にリィンは目を見開き、アルフィン皇女は辛そうな表情をし、サラ教官は唇を噛みしめ、仲間達はそれぞれ複雑そうな表情や辛そうな表情で黙り込んだ。

「ザクセン山道でエイリーク皇女殿下が君達に向けて言った忠告……その時が今という事だ。」

ザクセン山道でエイリークの忠告を聞いたリィン達はそれぞれエイリークの忠告を思い出していた。



ですが”戦争”に関わる限り、いずれ自分達の身や大切な存在を守る為、そして目的を果たす為に”敵を殺す必要がある事”が訪れる可能性がある事を頭の片隅に留めて置いて下さい。



「……”戦争に関わる限り、いずれ自分達の身や大切な存在を守る為、そして目的を果たす為に”敵を殺す必要がある”、か。確かに今そうしなければ、私達は大切な存在を失ってしまうかもしれないな……」

「そ、そんな………!他にも方法がきっとあるはずです!」

重々しい様子を纏って呟いたアンゼリカの言葉を聞いたアリサは悲痛そうな表情をし

「パント卿……正規軍に頼る方法を除けば、本当にその”方法”しかないのですか……!?」

「お兄様……」

「兄様……」

悲痛そうな表情でパントに問いかけるリィンをセレーネとエリスは心配そうな表情で見つめた。



「残念ながらそれ以
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