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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第40話
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どんな方法なのでしょうか?」
パントの口から語られた驚愕の話にアリサとセレーネは驚き、ラウラは真剣な表情で尋ねた。
「一つは正規軍―――第三、四機甲師団、そして”鉄道憲兵隊”を総動員してトリスタを奪還してもらう事だ。」
「と、父さんやクレア大尉達にですか!?」
「……勝算はあるのかしら?トリスタは帝都近郊の影響もあって防衛線は未だ厚いままよ。」
パントの話を聞いたエリオットは驚き、サラ教官は真剣な表情で尋ね
「機甲師団には”対機甲兵戦術”がある上、例の”妥協案”のお蔭で補給の心配もなくなり、ノルティア州が貴族連合から脱退した事で合流も容易くなった第三、四機甲師団ならトリスタで防衛線を敷いている貴族連合軍に対して互角以上の戦いを繰り広げられる事は可能だろう。そして機甲師団が貴族連合軍を引きつけている間に”鉄道憲兵隊”がトリスタを奪還し、トリスタ奪還後挟撃すれば、トリスタの防衛部隊は壊滅するか降伏するかのどちらかだろう。」
「なるほどね〜。クレア達なら数で劣っていても領邦軍の兵士達が相手なら最後は勝つだろうね〜。でも、どうやって機甲師団や鉄道憲兵隊を動かすの?」
パントの答えを聞いたミリアムは納得した様子で呟いた後ある事に気付いて真剣な表情で尋ねた。
「―――彼らを動かす方法は到って簡単だ。セドリック殿下とアルフィン殿下が彼らにトリスタを奪還するように”勅命”すれば、彼らはその”勅命”に従う。」
「そ、それは………」
「………………」
パントの説明を聞いたアルフィン皇女とセドリック皇太子はそれぞれ複雑そうな表情をし
「で、でも、それは……」
「僕達の”大目標”がなくなってしまうな……」
一方ある事に気付いていたエマとマキアスは複雑そうな表情をしていた。
「……――パント卿。こちらから知恵を貸す事を申し出ていながら申し訳ありませんが、その方法は絶対に取りたくありません。」
「リィンさん……」
「………何か理由があるのでしょうか?」
リィンの答えを聞いたアルフィン皇女は心配そうな表情をし、ルイーズは真剣な表情で尋ねた。
「はい。士官学院の奪還は俺達”Z組”の悲願です。いや、俺達だけじゃない。このカレイジャスに集まった士官学院生全員の果たすべき”使命”と言っていい。他のどんな勢力にも任せるわけにはいきません。」
「リィン君………」
「兄様…………」
「フム………」
リィンの話を聞いたその場にいる全員がリィンに注目している中、パントは試すような視線でリィンを見つめていた。
「わたくしも同じ気持ちですわ。トールズ士官学院は大帝が設立した皇立学校……できれば士官学院の皆さんの力で決着をつけるべきでしょう
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