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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第40話
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ハイアームズ侯爵は貴族連合が敗北しても自分達への被害は最小限で済ませるようにしていたからね。今のカイエン公にとってハイアームズ侯は一番警戒すべき相手だ。」

「え……」

「ハイアームズ侯爵は貴族連合が敗北しても、自分達への被害は最小限で済ませようとしているとはどういう事でしょうか?」

パントの推測を聞いたアリサは呆け、ラウラは真剣な表情で尋ねた。

「ハイアームズ侯爵は内戦に巻き込まれ難民と化した民達を手厚く保護しているという話は皆さんもご存知ですが……あれは恐らく貴族連合が敗北した際の為ですわ。」

「それがどういう意味を示しているのかわかりますか、セドリック殿下。」

「はい……貴族連合が敗北した際皇家であるアルノール家(僕達)に情状酌量の余地ありと判断してもらい、自分達の処罰を軽くしてもらう為……という事ですよね……」

「それは………」

「………………」

シグルーンの推測の後に問いかけたパントの言葉に頷いたセドリック皇太子の答えを聞いたリィンとアルフィン皇女はそれぞれ複雑そうな表情をしていた。



「そして”ハイアームズ侯爵家”はサザーランド州の統括領主。ノルティア州に続いてサザーランド州までもが貴族連合から脱退すれば、メンフィルどころか正規軍ともまともに戦う事もできない事は明白。よって”ハイアームズ侯爵家”は真っ先に人質を取って、協力を強いるべき相手です。」

「………むしろ”四大名門”の関係者だからこそ、パトリック君は真っ先に狙われる対象だという事か……」

「フン……貴族連合に協力していた貴族達どころか”四大名門”すらも信じられなくなり、そのような凶行に走るとは墜ちる所まで墜ちたようだな、カイエン公は。」

リアンヌの推測を聞いたアンゼリカは重々しい様子を纏い、ユーシスは鼻を鳴らして静かな表情で呟いた。

「―――パント卿。パント卿はかつてメンフィル軍の”総参謀”としてメンフィル帝国を勝利に導いたとの事。どうかわたくし達エレボニア皇家の為に力を貸してくださっているZ組―――いえ、”トールズ士官学院”の為に知恵を貸して頂けないでしょうか?お願いします……!」

「僕からもお願いします、パント卿……!」

「姫様……」

「殿下……」

パントを見つめてそれぞれ頭を下げて嘆願するアルフィン皇女とセドリック皇太子をエリスとリィンは心配そうな表情で見つめた。



「…………貴族連合が既に手を出した貴族生徒達を救う方法はまだ思いつかないが、トールズ士官学院―――いや、トリスタを貴族連合から奪還する方法なら二つある。」

「ええっ!?トリスタを奪還する方法があるんですか!?」

「それも二つもあるなんて……」

「……それでトリスタを奪還する方法って
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