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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第39話
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がドライケルス大帝と同じヴァリマールの”起動者”だからという答えだったら、俺にしか見えなかった理由に辻褄が合うんだ。」

「あ………」

「………………ええ。恐らくアンタの推測は的を得ていると思うわ。」

リィンの答えを聞いたエマは複雑そうな表情をし、セリーヌは静かな表情で答えた。



「ええっ!?じゃあセリーヌは”精霊窟”でリィンしか記憶が見えなかった理由も最初からわかっていたの!?」

「全く……その秘密主義をいい加減止めてくれよな。」

セリーヌの答えを聞いたエリオットは驚き、マキアスは疲れた表情で呟いた。

「しかし……ヴァリマールの前の”起動者”がドライケルス帝である事は絶対に外に漏らさないように気を付けるべきだろうな。」

「ええ……もしその件がエレボニア中に知れ渡れば、リィンさんかアルフィン皇女をエレボニアの皇帝に担ぎ出す者達が内戦を引き起こすかもしれませんしね……」

一方パントとルイーズはそれぞれ重々しい様子を纏って呟いた。



「え…………」

「ええっ!?ど、どうしてヴァリマールの前の”起動者”がドライケルス大帝だった事がエレボニア中に知れ渡れば、リィンとアルフィン殿下を担ぎ出す人達が現れて内戦がまた起こる可能性があるんですか!?」

二人の会話を聞いたアルフィン皇女は呆け、アリサは信じられない表情で尋ねた。

「リィンさんが駆る”騎神”はかつて”獅子戦役”を終結させ、伝説と化したドライケルス皇帝が駆った”騎神”。内戦を引き起こしてしまったユーゲント皇帝を始めとしたエレボニア皇家に対して不満や怒りを抱いている者達にとっては、エレボニアの”伝説の英雄”―――ドライケルス皇帝と同じ”騎神”の操縦者であるリィンさんはドライケルス皇帝の後継者と言ってもおかしくありませんし、そのリィンさんに嫁ぐドライケルス皇帝の子孫であるアルフィン皇女はこれ以上ない”大義名分”になるのですわ。」

「しかも君達も知っての通り、内戦終結後はヴァリマールで活躍したリィン君や彼に嫁ぐアルフィン皇女の事や、二人の結婚によって得るエレボニアの”利益”がエレボニア中に知れ渡る事になるからね。加えてシュバルツァー家はエレボニア皇家とは縁ある家。現エレボニア皇家に対して反乱を起こす”大義名分”としての条件は揃い過ぎていると言ってもおかしくないだろう。」

「…………この内戦によって民達のエレボニア皇家である”アルノール家”に対する不満や怒りの声があるのは僕も自分の耳で聞きました……パント卿達が危惧している事が起こる可能性は十分に考えられるでしょうね……」

「「「………………」」」

「リィンお兄様……エリスお姉様……アルフィン皇女……」

シグルーンとパントの推測を聞いたセドリック皇太子は重々
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