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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第39話
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「約4ヶ月前の”特別実習”というと……レグラムでの”特別実習”の事だな。」

「あ…………」

「ローエングリン城で起こった”異変”の件をあんた達が解決した件ね。」

ガイウスの言葉を聞いたリィンは呆け、サラ教官は静かな表情で呟き

「……ちょっと待て。あの件を知っているという事はまさか、あの時どこかで俺達の事を見ていたのか!?」

ある事に気付いたユーシスは驚きの表情でリアンヌを見つめて尋ねた。



「ええ。あの時もその女は高見の見物をしてあんた達の様子を見守っていたわよ。」

「セリーヌ……貴女も人の事は言えないでしょう………というかサンドロッド卿がいた事を知っていたのならば、どうして私に教えてくれないのよ……」

セリーヌの答えを聞いたリィン達が冷や汗をかいて脱力している中、エマは疲れた表情で指摘した。

「フフ……―――それにしても”第三の風”として内戦終結の為に動いている”紅き翼”の中心人物が”灰の騎神”の”起動者(ライザー)”とは、運命の悪戯と言っても過言ではありませんね。」

「へ…………」

「あの……それは一体どういう意味なのでしょうか?」

自分を見つめて苦笑するリアンヌの言葉を聞いたリィンが呆けている中、エリスは不思議そうな表情で尋ねた。



「かつて”獅子戦役”の際、ドライケルスは”灰の騎神”の”起動者”として”灰の騎神”を駆って、”緋き絶望”を駆る偽帝オルトロスを討ち、”緋き絶望”を封印したのです。」

「ええっ!?」

「じゃ、じゃあヴァリマールの前の”起動者”はドライケルス大帝だったのですか!?」

「し、しかもドライケルス大帝がヴァリマールを駆ってユーゲント陛下が仰っていた”緋き絶望”を駆る偽帝オルトロスを討ったなんて……!」

「フフ、トマス教官が知れば目の色を変えるだろうね。」

「ハハ、トマス教官は”獅子戦役”について熱く語る人だからね。」

「というか確かトマス教官は”槍の聖女”のファンだから、その女を見たら間違いなく目の色を変えるんじゃないかしら?」

リアンヌの口から語られた驚愕の事実にセドリック皇太子とアルフィン皇女は驚き、トワは信じられない表情をし、静かな笑みを浮かべるアンゼリカの言葉を聞いたジョルジュは苦笑し、サラ教官は疲れた表情でリアンヌを見つめて呟いた。



「…………やっぱりそうだったのですか……」

「リィン?あんまり驚いていないようだけど、もしかして心当たりがあるの?」

一方冷静な様子でいるリィンが呟いた言葉を聞いたアリサは不思議そうな表情でリィンに訊ねた。

「ああ……”精霊窟”を訪れた際に俺が見たドライケルス大帝の”記憶”と思われる光景……それが俺だけに視えた理由が俺
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