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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第38話
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12月27日――――





〜カレイジャス・ブリッジ〜



「”(あお)の大樹”―――それが、クロスベルに現れた不可思議な物体の名前ですか。」

「ああ、あちらのギルドに問い合わせて得られた情報だ。今の所何が起こるかわからない状況が続いているらしくてな。ただ、おそらくエレボニアには直接の影響はないだろうってことだ。」

「そう……まあ、良い報せではあるわね。だけど問題は…………」

「……”クロスベル帝国”ですわね……」

トヴァルの言葉に安堵の表情をしたサラ教官だったがすぐに表情を引き締め、セレーネは不安そうな表情で呟いた。



「2週間前まではボク達が有利だったのにあっという間に追い抜かれちゃったね〜。」

「そ、そんな呑気な事を言っている場合か!?”クロスベル帝国”が建国されたって事は……!」

「昨日を入れて2週間後にクロスベルとメンフィルが二大国に戦争を仕掛けて、二大国を攻め滅ぼすって事だね。」

「はい……」

ミリアムが呟いた言葉に指摘したマキアスは表情を青褪めさせ、フィーが呟いた言葉にセドリック皇太子は疲れた表情で頷き

「………………」

「姫様………あの、シグルーン様。姉様は引き続き”特務支援課”の方々に協力しているのでしょうか……?」

辛そうな表情で黙り込んでいるアルフィン皇女を心配そうな表情で見つめたエリスはある事を思い出し、シグルーンに尋ねた。



「―――いえ、クロスベル帝国が建国された時点でエリゼの”特殊任務”は完了した為、リフィア殿下達に合流しましたわ。―――なお、エリゼはエレボニア帝国に侵攻するリフィア殿下の専属侍女長として従軍する事になっています。」

「何だって!?じゃあエリゼまでエレボニア帝国とメンフィル帝国との戦争に参戦するんですか!?」

「やはりそうなってしまいますわよね……」

「そ、そんな……」

シグルーンの答えを聞いたリィンは血相を変え、セレーネは重々しい様子を纏い、エリスは表情を青褪めさせた。



「……メンフィルとクロスベルによる二大国侵攻の件だがギルド方面からも”クロスベル帝国”とメンフィル帝国の動きの情報も入ってきている。先日メンフィル帝国とクロスベル帝国の連合軍がカルバード共和国に侵攻したとの事だ。……カルバード方面のギルドからも既に両国によってカルバードの領地が制圧された情報も入ってきている。連中、恐ろしいスピードで共和国軍を次々と壊滅させてカルバード共和国領を支配下に置いているそうだ。」

「な――――」

「何だと!?」

「メンフィルはともかく、クロスベルは自国に”碧の大樹”みたいなものがあるのに、他国に攻め入ったのですか!?」

トヴァルの情報を聞いた
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