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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第38話
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「そんな……!」
「弱っている所に集中砲火をして止めを刺すなんて酷すぎるよ……!」
「まさかエルミナさんまで関わっていたなんて……」
「……さすがの”騎神”と言えど、弱っている所に近代兵器による集中砲火を受けたらひとたまりもないでしょうね……」
パントの説明を聞いたリィンとエリオットは悲痛そうな表情をし、ガイウスとセリーヌはそれぞれ複雑そうな表情をしていた。
「クロスベルに捕らわれたクロウ君はどうなるんだろう……?」
「せめて”極刑”の判決が出ないといいのだけど……」
「………………少なくても懲役刑は確実だろうね。クロウは”通商会議”の襲撃を計画した”首謀者”の上、”列車砲”でクロスベルを滅ぼそうとした罪があるからね。」
トワとジョルジュがそれぞれ不安そうな表情をしている中、アンゼリカは重々しい様子を纏って呟いた。
「クロウさんの身柄をエレボニアで確保する事ができれば、わたくし達皇族の権限で”極刑”の判決は出ないようにできるのですが……」
「…………いや、一つだけクロウさんの身柄をエレボニアが確保できる”方法”があるよ、アルフィン。」
アルフィン皇女が辛そうな表情をしている中、セドリック皇太子は真剣な表情で答えた。
「それは本当ですか、セドリック殿下!?」
「一体どんな”方法”なの?」
セドリック皇太子の答えを聞いたリィンは血相を変え、フィーは真剣な表情で尋ねた。
「メンフィル帝国を通じて”戦争回避条約の救済条約”の”第5項”――――『アルフィン・ライゼ・アルノール皇女がリィン・シュバルツァーに降嫁した際、メンフィル帝国は”クロスベル帝国”とエレボニア帝国との国交回復に協力する』を使ってクロウさんをエレボニアに引き渡す事を”クロスベル帝国との国交回復の協力”にすれば、クロスベルにクロウさんの身柄をエレボニアに渡してもらう事も可能なはずです。」
「あ……っ!」
「なるほど……エレボニア中でテロ活動を行い、内戦を引き起こした首謀者の引き渡しも考えようによっては国交回復の材料になりますね。」
セドリック皇太子の答えを聞いたアリサは声を上げ、サラ教官は口元に笑みを浮かべて頷いた。
「なるほどね〜。要はメンフィルを利用してクロスベルからクロウを取り返すって事だね。」
「ミ、ミリアムちゃん!」
「君な……パント卿達がいるのだから、少しは遠回しな言い方をしてくれよ……」
ミリアムの言葉を聞いたエマは慌て、マキアスは疲れた表情で指摘した。
「私達の事は気にする必要はないよ。それよりもよくそこにお気づきになられました、セドリック殿下。確かにその方法でしたらメンフィル帝国も応えて”C”をエレボニアに引き渡す事をクロ
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