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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第38話
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た。



「まさにその通りですわ。なお情報を偽装した理由はできる限り自分達の”敵”を増やさない為ですわ。」

「自分達の”敵”を増やさない為に情報を偽装したって……!」

「エレボニアとカルバードに喧嘩売る事を考えていたのに、何で今更敵を増やす事を恐れているのか意味わかんないよ〜。あれ?まさかとは思うけど”黒月(ヘイユエ)”のクロスベル支部長のツァオと側近のラウもあの時に暗殺したの?あれ以降二人の消息は不明だし。」

シグルーンの説明を聞いたアリサは厳しい表情をし、ミリアムは疲れた表情をしたがある事に気付いてシグルーン達を見つめて尋ねた。

「ああ。ツァオ・リーが後々クロスベルにとって災いの種になると判断したクロスベル警察のルファディエル警部の指示によって、”神殺し”セリカ・シルフィルの使徒の一人―――”紅き魔女”レシェンテが唯一意識があった側近のラウと共にツァオを魔術で塵も残さず消し飛ばしたとの事だ。」

「何だとっ!?」

「クロスベル警察のルファディエル……―――”叡智”のルファディエルね!警察に所属している癖に、暗殺を指示するとか何を考えているのよ……!どう考えても犯罪じゃない!」

パントの話を聞いたトヴァルとサラ教官はそれぞれ厳しい表情をし

「そうは言っても相手はプリネ姫の命を狙った”賊”。予めプリネ姫を含めた通商会議に参加しているメンフィル皇族の命を狙った賊は最悪命を奪っても構わないというメンフィルの委任状を彼女達は持っていましたので、”G”を殺害したルイーネ一佐も含めて罪には問われませんわ。かの”鉄血宰相”が”赤い星座”に”帝国解放戦線”の処刑の委任状を渡したように。」

「……ッ……!」

「まあ〜、それを言われたらボク達は反論できないし、どうせ”証拠”もとっくに処分していて残っていないだろうから、”通商会議”で”G”やツァオー達の暗殺した件で”叡智”や”六銃士”を責める事はできないだろうね〜。」

シグルーンの話を聞いたサラ教官は唇を噛みしめてシグルーンを睨み、ミリアムは疲れた表情で呟いた。



「……それに今は数ヵ月も前の話で既に決着がついている”通商会議”の件ではなく今のクロウ達の事を気にすべきだろう。―――パント卿。先程オルディーネと戦ったのは”六銃士”とレン君との事ですが……オルディーネを破壊したのも彼女達なのですか?」

「いや、彼女達がオルディーネを弱らせたあたりで別の場所での戦いを終えた”六銃士”の”鋼鉄の剣姫”エルミナ・エクスが”アハツェン”や”機甲兵”を操縦するクロスベル警備隊を引き攣れて現れたそうでね……オルディーネはクロスベル警備隊とパテル=マテルによる集中砲火を受けて撃破されたとの事だ。」

アンゼリカの問いかけにパントは静かな表情で答え

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