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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第37話
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甲板で要塞方面に到着するのを待っていたリィン達はクロスベル方面に見える”大樹”―――”碧の大樹”を見て絶句した!



「な、何よ、あれ……!?」

「ま、前に見かけた蒼い障壁は消えているみたいだけど……」

「碧い……大樹……?」

大樹を見たアリサとエリオットは不安そうな表情をし、ゲルドは呆け

「途轍もなく巨大な”何か”が現れている……!?」

「あの碧色に輝くものは一体―――」

「何かの植物――”樹”にも見えるけど……」

マキアスとリィンは厳しい表情をし、フィーは考え込んだ。



「あんな常識外れなもの、伝承でも聞いたことがないぞ……!」

「ああ、この世のものでないような”息吹”を感じる……」

ユーシスの言葉にガイウスは頷き

「クロスベル方面にいるエリゼお姉様はご無事でしょうか……」

「姉様…………」

「きっと、大丈夫ですよ……何せエリゼさんはかの”剣聖”や”姫将軍”を始めとした英傑達に鍛えられているのですから。」

クロスベル方面にエリゼがいる事を思い出したセレーネとエリスは心配そうな表情をし、そんな二人を安心させるかのようにルイーズは優しげな口調で答え

「シグルーン中将。至急エリゼに連絡を取ってクロスベルの状況を聞いてもらえないか?私はリウイ陛下に連絡を取る。」

「ハッ!」

パントとシグルーンはその場から走り去った。



「セリーヌ、あれは何なの……?」

「……わからないわ。”魔女”の言い伝えにだってあんなものは……」

エマに尋ねられたセリーヌは複雑そうな表情をし

「……いったいクロスベルで何が起きているというの―――?」

サラ教官は厳しい表情で大樹を見つめていた。一方その頃クロウ達もラマール州の領邦軍の飛行艦の甲板から大樹の様子を見つめていた。



翌日、リィン達はトヴァルからの連絡があり、トヴァルからの情報―――クロスベル方面に突如現れた大樹についての説明を聞いていた。
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