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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第37話
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っても興味深い体験になったからお礼を言いたいのは私の方だよ。」

リィンに感謝されたシュミット博士の答えを聞いたジョルジュは苦笑し、パントは口元に笑みを浮かべてヴァリマールを見つめた。



「―――私は部屋で休んでいる。ルーレについたら起こせ。」

「ちょ、ちょっと、博士!?」

そしてその場からさっさと去って行くシュミット博士を見たジョルジュは驚き、リィン達は冷や汗をかいた。

「何はともあれ……これでオルディーネと戦う準備も整ったな。」

「問題はクロスベルにいるクロウがいつ俺達の前に現れるかだな……」

ガイウスは静かな表情で呟き、ユーシスは真剣な表情で考え込み

「そう言えばクロスベルは今頃どんな状況なんだろうね……?」

「パント卿達の話によれば、本日にクロスベルの解放作戦が行われるとの事だが……」

「………そこの所を今トワが調べているようだけど……遅いわね?あの子、一体何をしているのかしら?」

エリオットは不安そうな表情で考え込み、ラウラは真剣な表情で考え込み、サラ教官は眉を顰めていた。

「み、みんな……!」

するとその時トワが慌てた様子でその場に現れた。



「トワ?どうしたんだい?そんなに慌てて。」

「じ、実は……東の国境――――クロスベル方面で尋常な事態が起こったらしくて……!今、ブリッジのみんなに急いでクロスベル方面に向かっている所なの!」

アンゼリカの疑問にトワは真剣な表情で答え

「じ、尋常な事態ですか……?」

トワの答えを聞いたアルフィン皇女は不安そうな表情をした。

「……殿下。あたし達は甲板でクロスベル方面がどうなっているか確かめますので、殿下達はブリッジに向かって下さい。」

「……わかりました。」

そしてサラ教官の言葉にセドリック皇太子は静かな表情で頷いた。



〜ブリッジ〜



「東北東への針路良好―――念の為、周囲への警戒を!」

「航行速度、間もなく最大巡航速度に到達しますっ!」

「この分だとすぐに要塞方面に着きそうだな……」

「双龍橋の第四機甲師団と鉄道憲兵隊への状況の確認も順次お願い!」

「イ、イエス、マム!」

「おや、そうこうしている間に何か見えてきましたねぇ。」

艦内の船員たちが忙しく働いている中、トマス教官は呑気そうな様子で呟き

「な、何なの?この不思議な反応は―――」

観測を務めている生徒は戸惑いの表情をした。一方リィン達は甲板で要塞方面に到着するのを待っていた。



〜甲板〜



「あ―――クロスベル方面が見えて来たよ!」

「なにやら向こうの空がぼんやりと光っているが―――」

「な……っ!?」


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