機動戦艦ナデシコ
1349話
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『当然そのような方は、すぐにでも他の方に連れて行かれて、交渉の場からはいなくなっていますわね』
「……何だってそんなのが現れたんだ? シャドウミラーとの実力差というのは、連合軍にしろ連合政府にしろ、十分に承知している筈だろ?」
『恐らくは連合軍側の方でも断る事が出来ない人なのだと思いますわ』
「あー、そっちのタイプか」
シャドウミラーとの交渉……異世界との交渉となると、それには大きな利益が存在する。
そして利益があれば、そこに群がってくる奴がいるのも当然だろう。
得てしてそういう場合、そうやって利益に群がってくる奴は強いコネがあったりする訳で、上にいる人物に言われれば現場としてはそれを断る事が出来ない訳だ。
「けど、連合軍も連合政府も上の方で俺達との関係性は理解している筈だろ? それでも駄目なのか?」
『ええ、特にネルガルが既に私達と親しい関係にあるというのが大きいらしいですわ。ネルガルだけに独走させたくない、という方が多いのでしょうね』
「ネルガルか。……アカツキだな」
ネルガルが原因でそうなっているのだというのであれば、そうなった原因を作った本人に頑張って貰う方がいいだろう。
『エザリアさんも同じ考えのようですわ。ネルガルの方に連絡を取っていましたから』
「相変わらず行動が早いな」
俺が何かを言うよりも前に、既に行動を開始していた訳か。
政治班を率いているという立場の割りには……いや、だからこそか、フットワークが軽い。
「とにかく、ネルガルに頑張って貰うとして……そっちの方はそっちの方で頑張ってくれ」
『ええ、アクセル君の為にも頑張らせて貰いますわ』
笑みを浮かべてそう告げるあやかに俺も笑みを返し、それから暫く世間話を楽しむのだった。
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