機動戦艦ナデシコ
1349話
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接触出来ない理由? 何だそれは?」
別にクリムゾングループは、連合軍みたいに俺達と敵対した訳じゃない。
いや、そもそも連合軍が敵対したのは、あくまでもネルガル……もしくはナデシコであって、そちらとの関係もアカツキによって関係は修復されている。
そんな連合軍ですら俺達と接触しているのだから、クリムゾングループならもっと早く接触してきてもいいと思うんだが。
もしかして、ビックバリアにハッキングを仕掛けた件が尾を引いているとか?
……まぁ、クリムゾングループにとってはビックバリアというのは地球そのものを覆うという事でかなり大きな仕事だったのは事実だ。
その大きな仕事の結果をハッキングされてしまったというのは、企業イメージ的に色々と被害を被ったのは事実だろう。
けど、それだけでクリムゾングループのような巨大企業が俺達に接触するのを控える理由になるか?
寧ろネルガルに負けてはいられないと、先を争うようにして接触してきてもおかしくないんだが。
「どうにもクリムゾングループの動きは分からないな。そっちで探りを入れてみてくれないか?」
『ええ、エザリアさんもそう言ってましたから、その辺の心配はいりませんわ』
さすがエザリアと言うべきだろうな。
それにしても、普通こういう時はくれぐれも危険な真似はするなよと忠告するのが一般的なんだろうけど、あやか達の場合はその辺の心配がまずいらないというのもあって、気楽でいいのは助かる。
あやかや千鶴は、純粋に生身での戦闘に関してはシャドウミラーでも上位に位置する。そんな2人に、魔力や気も存在せず、生身での戦いで使える武器と言えば銃程度のこのナデシコ世界がどうにかされる筈もない。
エザリアも、あやかや千鶴程ではないが十分強いしな。
魔法球での訓練はシャドウミラーの全員が行っている以上、生身の人間にどうこう出来る存在ではないのだ。
綺麗な薔薇には棘があるというのを、地でいっている存在と言ってもいいだろう。
「連合軍と連合政府の方はどうなっている?」
『良くも悪くも今まで通りといったところでしょうか。何とかシャドウミラーの情報を得ようとしているようですが、その辺は上手くいっていないようです』
上手くいっていないというか、具体的には上手くいかせていないというのが正しいだろう。
「取りあえずその辺はそっちに任せる。政治班の実力を思う存分見せつけてやれ」
『ええ、そうですわね。思う存分見せつけてやりますわ』
……うん? 珍しくあやかが不機嫌そうだな。
いや、珍しいって程じゃないか。何だかんだとあやかは感情の起伏が激しい。
特に神楽坂と話している時は、その辺の傾向が顕著だ。
それでも、こうしてあからさまに不機嫌そうな様子を見せるというのは…
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