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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第36話
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「ねえねえ〜……キョクチョーとシレイはディーターの事、許してくれる〜?」
「あ…………」
その時キーアがヴァイスとギュランドロスを見つめて問いかけるとエリィは二人がディーターを処刑するつもりであった事を思い出して不安そうな表情で仲間達と共に二人を見つめた。
「本来ならこの場で処刑するつもりであったが……―――ディーターがヨアヒムによって魔人化した時点でその気は失せた。」
「せっかく助かったそいつを処刑したら俺達の”皇としての器”が小さく見られちまう事もそうだが、お前らが苦労してその男を助けようとしたんだ。お前らのその努力に免じて、その男には生きて償いをさせるつもりだぜ。」
「そうですか……!」
「本当にありがとうございます……!お二人の寛大な御心に心から感謝致します……!」
ヴァイスとギュランドロスの答えを聞いたロイドは明るい表情をし、エリィは頭を深く下げた。
(フフ、どうやら私の嘆願は必要なかったようですね……)
それぞれが喜び合っている中その様子をエイドスは微笑ましく見守っていたがすぐに表情を引き締め
(彼は許しましたが、貴女方は許しませんよ?マリアベル・クロイス並びに”D∴G教団”―――!)
厳しい表情で”碧の大樹”を睨んでいた。
その後リセル達やパテル=マテルの片手に乗ったレンがその場に現れた後ヴァイスとギュランドロスは”クロスベル帝国”を建国した事を宣言し……それぞれに指示を与えたギュランドロスは仲間達と共にその場から去り、ヴァイスやレン、そしてマルギレッタ達はその場に残った。
そしてロイド達はキーアを奪還する為に”碧の大樹”に向かう事にし……クロスベル帝国が建国された事で任務を終えたエリゼはロイド達に別れを告げてヴァイスリッターでその場から去った。
こうして……ディーター大統領の独裁によって支配されていたクロスベルは解放され……”六銃士”とその仲間達によって”クロスベル帝国”が建国された……!
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