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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第36話
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、エリィはエイドスに懇願するかのように頭を深く下げた。

「………………”正義”を求めるあまり、”真の正義”を忘れた挙句娘や信頼していた仲間に裏切られ、あのような姿になってしまうとはもはや哀れとしか言いようがありませんね…………貴方が犯した”罪”は決して許されるものではありませんが、それでも貴方は貴方を裏切った娘達と違い、まだ戻って来れる”領域”にいます。かつて荒れ果てた世界を希望溢れる世界にする事を夢見た貴方の先祖に免じて、貴方が生きて己の罪を償う事を”空の女神”であるこの私が許します。」

エイドスは前に出て静かな表情でディーターを見つめた後全身から膨大な神気を解放して祈りを捧げた。

「イースよ……魔に墜ちし哀れなる迷い子に御慈悲を……七耀の光よ、昏き瘴気を払い、迷い子に道を指し示せ。卑しき闇よ、退け――――!」

エイドスが詠唱を終えるとディーターは虹色の光に包みこまれ

「こ、これは……!」

「に、虹色の光……?」

光に包まれたディーターの様子を見たロカが驚き、ティオが戸惑っていたその時、光に包まれたディーターは人間の姿で倒れていた!



「あ……」

「も、戻った……!」

「”奇跡”……」

「これが”空の女神”の”力”…………」

人間の姿に戻ったディーターを見たノエルとロイドは明るい表情をし、リーシャといつの間にかヴァイスリッターから降りていたエリゼは呆け

「喜ぶのはまだ早いぞ!生きてるかどうか確かめろ!」

「!はい!」

そしてヴァイスの言葉に我に返ったロイドはディーターの状態を確かめた。



「よかった……衰弱はしているけど、命に別状はないみたいだ。」

「そうか……!」

「ハハ、さすがは”空の女神”だぜ!」

「フフッ、言葉通り”女神の御慈悲”になったね。」

「言われてみればそうですね。」

ロイドの答えを聞いたダドリーとランディは明るい表情をし、静かな笑みを浮かべるワジの言葉を聞いたルフィナは苦笑した。



「ううっ……よかった………女神様、本当にありがとうございました……!このご恩は一生忘れません……!」

「フフ、気にしないで下さい。というか本来ならこの時代の私は既に天に召されていますし、そんな細かい事を忘れても私は責めませんよ♪」

涙を流すエリィに感謝されたエイドスは苦笑した後親しみのある笑顔を浮かべ、エイドスの答えを聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力した。

「え、え〜と……」

「少しは空気を読んでから発言してください。」

「さすがはエステルちゃんの先祖だけあって、とんでもない天然だよな……」

ロイドは困った表情をし、ティオはジト目で指摘し、ランディは苦笑していた。

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