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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第36話
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!」
「ガアアアアアアア――――ッ!?」
そしてヴァイスリッターは強烈な一撃をディーターに叩きつけた。すると魔人化したディーターの身体は赤紫色へと変化した!
「オオオオオオッ…………!」
全身が赤紫色になったディーターは両手を上げて叫び
「―――来るぞ!全員、後方に退避!!」
ディーターの行動がわかっていたロイドの警告を聞いたその場にいる全員はディーターが両手を地面に叩きつけたと同時に後方へと退避した。ロイド達が行動を開始した瞬間、ロイド達がいた場所にディーターの両手の一部が生え、それを見たロイド達はそれぞれが持つ遠距離手段の攻撃で両手の一部を破壊した!
「オオオオンン………!」
するとその時ディーターは全身から赤紫色の光を放って暴れ出し
「こ、これはあの時と同じ……!」
「ヨアヒム死亡時の報告にあったやつか……!」
「気をしっかり持ってください、おじさま!」
その様子を見ていたノエルは目を見開き、ダドリーは厳しい表情で声をあげ、エリィは悲痛そうな表情で声を上げた。
「ワジ!」
「
了解
(
ヤー
)
。」
そしてロイドに視線を向けられたワジは背中に”聖痕”を顕させて祈りの動作を始め
「私もお手伝いします、ヘミスフィア卿。」
「勿論私も。」
「キーアも!」
ワジに続くようにルフィナ、ロカ、キーアはそれぞれ祈りの動作を始めた。
「『天にいます我らが主よ。魔に引かれし哀れな迷い子を御身の光で呼び戻さんことを……我が深淵にて煌めく
蒼金
(
あおがね
)
の刻印よ……光となって昏き瘴気を払い、迷い子の道を指し示せ―――!』」
「『天にいます我らが主よ。魔に引かれし哀れな迷い子を御身の光で呼び戻さんことを……
女神
(
エイドス
)
よ、哀れなる迷い子の昏き瘴気を払い、迷い子の道を指し示したまえ―――』」
「『”
軍神
(
マーズテリア
)
”よ、魔に誘われし哀れなる者に御身の光で正しき道を示したまえ――――』」
「『”癒しの
女神
(
イーリュン
)
”よ、御身の愛にて哀れなる迷い子に救いを――――』」
4人の祈りによって、魔人化したディーターは淡い光に包みこまれ、そして光が消えるとそこには人間に戻ったディーターが倒れているかと思われていたが――――
「アアアアアアアア―――――ッ!?」
何とディーターは人間の姿に戻っておらず、未だ魔人の姿のまま苦しみ続けていた!
「なっ!?」
「そ、そんな……条件はアーネストの時と同じ……いえ、あの時と違ってキーアちゃん達も手伝っているのに、どうして元の姿に戻らないのですか!?」
予想外の出来事にロイドは驚き、ノエルは信じられない表情をし
「……もしかして新型の”グノー
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