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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第32話
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を聞いたクロチルダは怒りの表情で身体を震わせながらマリアベルに問いかけた。

「そんなつもりは一切ありませんわ。ですが貴女達が落ち延びたクロスベルに対して”誠意”も示さずに去るなんて、名高き”蒼の深淵”の名に傷を作るだけですし、”貴女の未来の仲間”としての”貸し”を返して頂く為にも提案をしただけですわ。”新参者”の私に”貸し”を作ったままというのは、貴女にとってもよろしくないでしょう?」

「………ッ……!国防軍や猟兵達の旗色が悪くなったら、即撤退させてもらうわ。それでいいわね?」

「ええ、構いませんよ。それでは”灰”と”蒼”の決着が付けられる事……心から願っておりますわ。」

「今回受けた屈辱……いつか倍にして返すから、覚悟していなさい……!」

マリアベルの言葉に唇を噛みしめたクロチルダはマリアベルを睨んだ後転移魔術でクロウ達と共にその場から去った。



「フフ、”計画”に狂いが生じたくらいであそこまで取り乱すとは……私と同じ魔導士で相当な使い手との事ですが、精神年齢は私より下ですわね。――――さてと。邪魔者も消えた事ですのでキーアさんに確認させて頂きます。全てはキーアさん次第……わたくし達は従うだけです。ここで降りるか――――それとも”全てを叶えるか”。そろそろ選ぶ時ですわよ?」

「…………うん。最初から、他に道が無いのはキーアにもわかってたから……ロイドやエリィ、ティオやランディ、シズクやみんなのためにも………―――きっと全てを叶えてみせる。」

そしてマリアベルに尋ねられたキーアは考え込んだ後微笑みながら答えた。



翌日、クロスベルの解放を望むロイド達”特務支援課”や”六銃士”を始めとする多くの有志や協力者達による”クロスベル解放作戦”が行われようとしていた……!
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