暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第32話
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ロウの様子を見て安堵の表情をしたクロチルダはオルディーネに問いかけ

「問題ナイ。霊力(マナ)、ダメージ共ニ完全回復シテイル。」

オルディーネはクロチルダの問いかけに淡々と答えた。



「本当にありがとうございます、”零の至宝”殿。このご恩は一生忘れません。」

そしてクロチルダがキーアに感謝の言葉を述べたその時

「あらあら……私達に声もかけずに、キーアさんに力を使わせるなんて、随分と厚かましい”部外者”ですわね?」

嘲笑を浮かべるマリアベルがキーア達に近づいてきた。



「…………ッ……!」

「ベル………ディーターが捜してるみたいだけど行かなくてもいいの?」

マリアベルの顔を見た瞬間クロチルダは嫌悪を示すかのように表情を歪め、キーアは複雑そうな表情でマリアベルに問いかけた。

「うふふ、お父様にはもう少し焦っていただきましょう。やはり”鐘”の共鳴がないと”結界”の展開は難しいですか?」

「……うん、今のままだと。あの(アイオーン)達は動けるけど”空”の力は使えないかな……―――ロイド達、来るよ。」

「フフ、困りましたわね。これでは予定通り動くしかなくなってしまいますわ。”彼”のプラン通りに。」

キーアの話を聞いたマリアベルは口元に笑みを浮かべて言った後怪しげな笑みを浮かべ

「…………………」

キーアは黙り込んでいた。



「そうそう、貴女達が今後どこに落ち延びて何をするつもりか知りませんが、エレボニアから落ち延びた貴女達を匿った恩とキーアさんに力を使わせた恩をまとめて返して頂きましょうか?」

「……貴女達に声もかけずに”零の至宝”殿を頼った事は謝るわ。でも、”零の至宝”殿の件は今後”結社”がクロスベルや”特務支援課”に手を出さない事を条件にクロウとオルディーネを治してもらったから、”零の至宝”殿の件は関係ないわよ。」

マリアベルに問いかけられたクロチルダは厳しい表情で答え

「まあ……既にキーアさんとそんな取引を………フフ、キーアさんの件はそれでいいとしても、エレボニアから落ち延びた貴女達を匿った恩はまだ返してもらっていませんわよね?」

「……ッ……!明日にはクロスベルが落ちる状況だというのに私達に何をさせるつもりよ……!?こちらに落ち延びた時に”大樹”の件には私達は一切関わらない事を承知したわよね?」

マリアベルに図星を突かれると唇を噛みしめて問いかけた。



「ええ、それは勿論理解しておりますし、”大樹”の件に関わってもらいたいとも思っておりませんわ。貴女達にしてもらいたいのはそれぞれが分担してクロスベルの防衛をしてもらう事だけですわ。」

「!!私達を”捨て駒”にするつもり……!?」

マリアベルの説明
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ