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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第31話
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「クスクス……さすがは”C”のクラスメイトだわ。”蒼の騎神”に負けず劣らず、素敵な戦いぶりだったわ。これでもう、思い残すことはない―――」

一方ケストレルからは満足した様子のスカーレットの声が聞こえ、その瞬間ケストレルの機体に大爆発が起こってケストレルはのけ反った!



「!?どうしたんだ!?」

「やっぱりか―――まずいぞ、リィン君!彼女の機体は、あの超加速の為に導力機関の限界を超えたんだ!このままじゃ―――!」

「なっ……!?S―――スカーレット!早く脱出するんだ!このままじゃ……!」

ジョルジュの警告を聞いて驚いたリィンは血相を変えてケストレルの中にいるスカーレットに警告した。



「いいのよ、これで……最大の目的を果たした今、もう思い残す事はないわ。エレボニアを混迷へと導いた”悪”はこのまま滅び去るのが一番いい終わり方なのよ。戦争によって”邪魔者は消える”……これが”戦争”ってものよ、坊や。」

リィンの警告に対してスカーレットは満足げな笑みを浮かべ、スカーレットの言葉を聞いたリィンはザクセン山道でメンフィル軍に殺され続けた貴族連合の兵士達や、エイリーク達によって殺された猟兵達、そしてアリサやエイリークの言葉を思い出した。





そのくらいの事は私達もわかっています!でも他のやり方で内戦を終結させる事を探るのが私達―――”第三の風”なんです!



ですが”戦争”に関わる限り、いずれ自分達の身や大切な存在を守る為、そして目的を果たす為に”敵を殺す必要がある事”が訪れる可能性がある事を頭の片隅に留めて置いて下さい。





「ああ、そうだ――――そんな方法を取らない為に俺達は”第三の方法”を探しているんだ!その為にはこれ以上目の前の”死”を見過ごすわけにはいかない!行くぞ、ヴァリマール!」

アリサの言葉とエイリークの忠告を思い出して首を横に振ったリィンは決意の表情で相棒に声を掛けた。

「応――――!」

「―――はああああああっ!!」

「え――――」

「せいやあっ!!」

今にも爆発しそうなケストレルに一気に詰め寄って剣を振るってケストレルを上半身と下半身に別れさせて上半身を掴みとり、素早くその場から離脱した。すると下半身の部分が大爆発を起こして木端微塵になった!



「ふうっ……」

間一髪爆発から逃れたヴァリマールは無事なケストレルの上半身を地面に下ろした。

「リィン……!」

「フン……無茶をしたものだな。」

「無茶は止めてくださいっていつも言ってるではありませんか!」

「それはもしかして……あの機甲兵のコクピット?」

サラ教官やユーシスは感心した様子でヴァリマールを見つめ、エリスは心
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