第12話
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を送った?」
「フン、まあいいだろう。……ほらよ、受け取りな。」
椅子から立ち上がってロイド達に近づき、ロイドに銀色のカードを渡した。そしてロイドはカードに書かれてある文を読んだ。
今こそ門は開かれた。いざ”星の塔”に挑み、我が望みを受け取るがよい。
「これは……!」
「”銀”からの伝言……!?」
「”銀”の旦那からの依頼でね。アンタらにメールを送ってここに辿り着いたらそのカードを渡せって言われていたんだ。……まさか、本当に辿り着くとは思わなかったけど。」
カードの文を読んで驚いているロイド達にヨナは説明した。
「フン、なるほどな。そんじゃお前、”銀”ってのに何度も会ったことがあんのか?」
「ああ、お得意様の一人だぜ。たまにここに直接来ては色々情報を買ってくれるんだ。ま、こんな変な依頼を引き受けたのは初めてだけどな。」
「ここに”銀”が……」
「どういう人物なんですか?」
「いや、いつも黒衣をまとって仮面を着けてるから知らねーし。何でも、カルバードの東方人街の伝説の殺し屋なんだろ?カッケーよな、クールだ!」
「クールって……」
「やれやれ……恐いもの知らずの小僧だぜ。」
「というか”情報屋”の癖に、下手したらそのクールな殺し屋に自分が消されるかもしれない可能性に気づいていないなんて、おめでたい子供よねぇ。」
興奮した様子で銀の事を語るヨナにロイドとランディ、レンは呆れていた。
「でも、”銀”が私達を誘っているのは確かみたいね。何か話したいことがあるような文面だけど……」
「ああ、そうみたいだぜ?何の用事か知らないけどアンタたちを試したいんだとさ。」
「くっ……」
「へっ、ずいぶんとふざけた犯罪者じゃねえか。」
「うふふ、レンを試そうとするなんて伝説の暗殺者だけあって肝も座っているわね。」
ヨナの話を聞いたロイドは唸り、ランディとレンは口元に笑みを浮かべた。
「しかし、この”星の塔”というのは何のことなんでしょうか………?」
「”星の塔”………どこかで聞いたことがあるような。」
「もしかして………クロスベルの郊外にある”星見の塔”のことかしら。」
ティオの疑問を聞いたロイドが考え込んでいる中、心当たりがあるエリィが答えた。
「あ……ウルスラ間道の途中にあるあの中世の塔のことか。」
「おいおい、あんな所まで俺らを呼び出そうってのか?」
「でも、他に手掛かりはないわ。ここは行ってみるしかないんじゃないかしら……?」
「―――ああ、俺も賛成だ。準備をしたらすぐにでも南口から出るとして……」
エリィの提案に頷いたロイドは仲間達と共にヨナに視線を向
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