第12話
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?君はどうしてここにいる?一体、何をしているんだ?」
「っせえな、アンタにそんなことを話す義理は―――」
ロイドに尋ねられたヨナは舌打ちをした後つまらなさそうな表情で答えを拒否しかけたが
「答えなさい、ヨナ。この場所にたどり着かれた時点でゲームはあなたの負けです。」
「ぐっ……わかったよ。ボクはな、今このクロスベルで”情報屋”をやってるんだ。」
ティオに睨まれて唸った後答えた。
「情報屋……?」
「おいおい……ガキには似合わねぇ言葉だな。」
「ハッ、今時の情報屋は年齢なんか関係ないつーの。このクロスベルにはとにかくいろんな情報が集まって来る。帝国、共和国、リベール、レミフェリア、レマンからアルテリアまで……それに加えて、色んな会社や国際企業の支社なんかも多いしな。そういった所の情報が導力ネットを通じて流れるんだよ。まだセキュリティ意識も低いから美味しい情報を喰い放題ってわけさ。」
「そ、それって……」
「どう考えても違法じゃないのか?」
ヨナの説明を聞いたエリィとロイドは表情を厳しくした。
「いえ、まだ試行段階なので取り締まる法律はありませんね。いずれ法制化は時間の問題かと思いますが……」
「ま、このクロスベルはそこらへんも甘そうだしね〜。財団のラボも飽き飽きしてたらからここで”情報屋”を開いたってわけ。へへ、お得意様もかなりいるし、ガッポリ儲けさせてもらってるぜ。」
「やれやれ……世の中舐めてやがんな。」
「……まあ、その内とんでもないしっぺ返しを受ける事になるでしょうね。」
ヨナの話を聞いたランディとレンは呆れて溜息を吐いた。
「しかし、わたしがクロスベル警察に出向してたのは知らなかったみたいですし……少々、情報屋として甘いのでは?」
「うぐっ……仕方ないだろ!ボクだってクロスベルの事を全部は把握してねーんだし!”仔猫”の相手だってあるから色々と忙しいんだよ!」
そして口元に笑みを浮かべたティオに指摘されたヨナは唸った後説明した。
「”仔猫”……?」
「こ、こっちのことだっつーの。……って、まさか……アンタが”仔猫”じゃないよな?いつ、クロスベルに来たんだよ?」
「質問の意味がわかりませんが………わたしがクロスベルに来たのは2ヵ月ほど前のことですね。」
「だよな……ハッキングのクセも違うし。」
「?」
「話はよくわからないが……そろそろ答えてもらおう。”銀”とはどういう関係だ?」
「!………………………」
ロイドに尋ねられたヨナは驚いた後、黙ってロイドを見つめ
「あのメールを送ったのが君なのは確かなんだろう?なぜ、あんなもの
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