第1章終節 離別のポストリュード 2024/04
10話 深淵と日向の狭間
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圏内事件、終結回。
燐ちゃんの精神を気に掛けるお言葉を頂戴していましたが、自害するほどの心的外傷を負っていましたね。
視覚的にも《殺した相手の死体が見える》《その死体が行く先々で転がっている》という軽いホラーのような状況で半年間も過ごした燐ちゃんは果たしてメンタル的に強かったのか弱かったのかはさておき、やはりトラウマを解消するには《向き合うこと》が大事ということで、グリセルダさんとの和解が特効薬となったようです。というか、脳が生み出した幻をそのまま視覚に投影するナーヴギアも大概なんですけど………
というか、グリセルダさんに至ってはヨルコに情報流して旦那をお縄に掛けたり、自害寸前の燐ちゃんを救ったりともう一人の主人公といっても過言ではないくらい活躍していますね。人妻枠を出したかっただけなのに、見事に食われました。原作モブはヤバイ(戦慄)
そして、今章最大の謎となっていたグリセルダさん生存を支えた燐ちゃんのお手軽偽装死テクですが、これはカインズさん達のトリックをほぼ踏襲しています。我ながら興醒めも甚だしいところではありますが、要約すると………
・アルゴに生命の碑で《グリセルダ》と読める《死亡したプレイヤー》を探してもらう。
↓
・死亡時間がジャスト一年前のプレイヤー《Grithellda》を発見。
↓
・クーネ達に引き渡し。頃合いを見てグリセルダさんにギルド脱退、PKの所為にしてフレンド欄全削除。
↓
・レイに結婚指輪を偽装してもらい、グリセルダさんから渡してもらったギルドの印章を黄金林檎に渡す。
(一緒に添えた印章は黄金林檎のメンバーしか持ち得ないアイテムであり、アカウント抹消を偽装したことでグリセルダさんのプレイヤーネームのスペルを調べる手段を奪う意味合いがある)
↓
生命の碑にて指輪に刻まれた(もう一人の)グリセルダさんの名前を確認することで、黄金林檎メンバーにグリセルダさんの死を定着させる。
身も蓋もないでしょう?
情報にブラインドを掛け、ブラフだけを見せることで真実を捻じ曲げるという《力技の運ゲー》という滅茶苦茶ぶり。
強いて言うならば、グリムロックさんに勘付かれるか否かという勝負があったくらいでしょうか。死亡時間に合わせるという以上はタイムリミットもあったでしょうが、そこは文章力的な意味で書けない領域なので、ご想像にお任せします。
というわけで、幻影式圏内事件編も完結。
というかこれ、圏内事件なの?
トラウマを克服して《秘蝕剣》との向き合い方を見定めた燐ちゃん。
逃げ続けた過去を清算して先に進むことを決めたグリセルダさん。
黄金林檎の仲間によって償う機会を与えられたグリムロックさん。
ウォーミングアップを始めたピニオラちゃん。
文章内であれ
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