第三十一話 リッシュモンの反撃
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待機してくれ」
「御意。場合によっては例の少女も出しますがよろしいですか?」
「……僕の関知する事ではない」
「御意」
「話は以上だ。解散」
二人とも一礼してそれぞれの持ち場に帰った。
十数分後、ヒゲ塗れ垢塗れのラザールが遅れてやってきた。
「申し訳ございません。遅刻してしまいました」
「今回の様な不慮の事態に遅れては困るよ。まったく」
「面目ないです」
「次は頼むよ。あと、風呂は毎日とは言わないが、最低でも三日おきに入る事、いいね」
「分かりました」
「コホン……用件だが現在、王宮と緊張状態に入っている。念のためロケット砲の準備を命ずる」
「御意……して、照準は王宮でよろしいでございましょうか?」
(……血の気多い連中ばかりだ)
内心、ため息を吐く。
真っ先に戦闘準備を命じた自分の事はお構いなしだ。
ちなみに当初、ロケット花火の王様の様だったラザールの多連装ロケット砲は新型火薬と大型化によって、口径約8サント、射程4〜5リーグの強力な兵器に進化した
「却下、そもそも、王宮まで届かないだろうに。準備だけしていてくれ」
「御意」
ラザールが退室するのと入れ違いに家人が入ってきた。
「で、殿下! 王宮から使者が参りました!」
「これから登城しようという矢先に……使者というなら無下にはできない、謁見の間に通してくれ」
「御意」
マクシミリアンは、こうも早く使者がやって来た事に胸騒ぎを覚えていた。
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